ダイエットのための運動は効果ゼロである
カリスマダイエッター・ちゅか君が最も強く主張している説が、
「ダイエットにおいて、運動は効果がない」というものである。
そして、2ちゃんねるのダイエット板をはじめとする、運動を用いたダイエットの勧めについては
「誤った俗説」と断じ、激しい批判を浴びせている。
08年3月3日、12〜15日の「ちゅか君ダイエット」にて、カリスマならではの
運動効果否定論を説き、世の定説をひとつひとつぶった斬っているので、その箇所を紹介しよう。
(注:文意が解り易くなるように、必要最低限の範囲で再構成しております)
巷で、ダイエットのため運動せよ、という誤った論が語られるには、
往々にして、次のような誤った意味で言われているのです。
1.運動(有酸素運動)をして、カロリーを消費するべし。
この消費されたカロリー分が、体脂肪を燃焼させて体重を減らす。
(直接、運動が体脂肪を燃焼させる、という意味で誤解しているもの)
2.運動(有酸素運動)をして、カロリーを消費するべし。
これによって、増えた消費カロリーにより、トータルの消費カロリーが増えるため、
摂取カロリーとの差が生じ、その分が体脂肪の燃焼により体重を減らす。
(こっちは、トータルでカロリーの収支が問題となる理屈を理解している。)
3.運動(無酸素運動)により、筋肉を増強させるべし。
筋肉を増強させた分は、その部位の体脂肪がそぎおとされ体重減が達成できる。
また、引き締まるため、サイズダウンが望める。
4.運動(無酸素運動)により、筋肉を増強させるべし。
筋肉を増強させることにより、筋肉は、だまっていてもカロリーを消費するため、
基礎代謝があがり、体重減、体脂肪の減を達成できる。
大きくわけて、この4つではないか、と。
まあ、4つとも誤り・根拠のない俗説ではあるのは同等なのだけれども、
間違いのレベルはそれぞれです。
(あるものは、問題外の間違い、
あるものは、惜しい、残念、っていうぐらいの間違い。(だが結果は深刻))
まず、1について。
1.運動(有酸素運動)をして、カロリーを消費するべし。
この消費されたカロリー分が、体脂肪を燃焼させて体重を減らす。
(直接、運動が体脂肪を燃焼させる、という意味で誤解しているもの)
少しでも、ダイエットの文献等を読まれている方、こちらの賢明なる読者諸兄は
もちろん、こんなばかげたことは考えておられないでしょう。
ところが、ところが。
医者の書いた健康の本にも、こういった誤りを書いてはばからないものがあります。
この本は、「体脂肪を燃焼させる方法は、ただひとつ、運動だけなのです。」や、
「運動をつづけて、20分間は、食物からのカロリーが消費され、
20分以降になって、はじめて、体脂肪が燃焼されます。」
と書かれています。
また、僕がひごろ、世間の人々(会社や、その他)とダイエットの話題を
すると、まあ、ほとんどの人は、この1のように考えています。
運動するとその運動によって、直接、体脂肪が消費される、と。
従って、運動せずには、絶対に体重を減らすことはできない、と。
そこには、一日のトータルでの消費カロリーだとか、
摂取カロリーとの差だとか、
そういうことは一切検討されていない。
これが、いかに誤りであるか、は、ここで力説するまでもないですから、
省略します。
次に2について。
2.運動(有酸素運動)をして、カロリーを消費するべし。
これによって、増えた消費カロリーにより、トータルの消費カロリーが増えるため、
摂取カロリーとの差が生じ、その分が体脂肪の燃焼により体重を減らす。
(こっちは、トータルでカロリーの収支が問題となる理屈を理解している。)
こちらは、トータルの消費カロリーのことと、摂取カロリー
との差のこととか、理解されているから、だいぶマシです。
インターネット上で、ダイエット関連の質問に答えようとするぐらいの方々は、
このぐらいのレベルには達している模様です。
ですが。
これは、大事なことを2つ見過ごしています。
第一に、運動の消費カロリーは、多くないということ。
体重を減らすぐらいの消費カロリーを、運動によろうとするのは、
ブルドーザーで積み上げた土の山を
スプーンでならして平地にしようとしているようなものです。
これは実は、心ある方は、すでに理解しており、
「運動の目的は、体重を減らすことではない。」と明記する
良心的な人が多数いるぐらいです。
ですが、カリスマダイエット博士の僕(ちゅか君)に言わせてもらえば、
この言い回しでは不足。
運動の減量効果は完全にゼロ、と言い切るぐらいでなくては、
すでに広まってしまった俗説を覆すことはできないんです。
見落とされている点第2。
これは、多数のインターネット上の回答者は、もしかして
本当に見落としています。
気づいてない人が大部分と言えると思います。
それは、運動によって、たくさんの(体重を減らすのに相当するぐらいの)
カロリーを消費することが、仮にできたとしても、
それによって、体重は減らないという事実です。
なぜか。
これは、説明するとちょっと長くなるのですが。
例えば、100キロの体重の人は、通常、毎日、
100キロの体重を維持するのに必要なだけのカロリーを摂取します。
それは、体重80キロの人は、80キロ相当、
60キロの人は60キロ相当、
と決まっています。
そして、それぞれの人が、ある日、ある月、
これまでの生活よりも、例えば500キロカロリーを
余分に消費するぐらいの運動(なり作業なり)をしたとします。
すれば、この人たちは、特に摂取カロリーを意識していない限り、
いつもより、500キロカロリー余分にカロリーを摂取します。
まあ、端的に言えば、いつもより動いたので、
いつもより腹がすいた、というだけの話ですが、
これが、いつもと同じぐらいの満腹感を求めて食べると、
1杯以上余分にお代わりをしたり、なにか、パンや菓子を1個余分に食べたり、等を
必ずしてしまうということです。
以上のように申し上げても、にわかには理解なさらないと思うのですが、
医学者も、人間の体には、自分の体重を
一定に保とうとする機能が備わっていることを認めています。
つまり、消費カロリーを増大させても、摂取カロリーの方の
コントロールを「努めて」「意識的に」やらないかぎり、
運動だけを意識した場合、必ず、それは摂取カロリーの
無意識の増加という結果によって、効果は完全にゼロ
(あるいはマイナス)になるのです。
そして、運動と併用して、摂取カロリーをコントロールし、
そしてそれにより、
実際に、体重を減らすことに成功した事例について。
この事例の存在を、僕は否定しません。
ですが、公平に客観的にどうか評価して欲しいのですが。
インターネット上で、誤りを流布している方々は、
減食をせずとも、運動だけで、体重を減らせる、と、
ある者ははっきりと、ある者は暗に、ほのめかしています。
言うまでもなく、この事例とは一致しません。
また、よく理屈を理解なさっている少数の方々でさえ、
カロリーを不足させるのが望ましくないことで、
運動を併用することで、あたかも、
カロリーを不足させることなく、減量ができる、というような言い回しをします。
ここまでお読みになった読者の方々はおわかりのとおり、
運動をしようが、しまいが、摂取カロリーを消費カロリーに対して不足させることは、
不可欠で(そもそもそれが減量のためのダイエットの定義)、
それなしで、ダイエットが可能であるかのような言い回しは、
捻じ曲げた、誤解をまねく、非常に問題が多いものであることは否めないのです。
【3・4の無酸素運動に関する定説について】
3.運動(無酸素運動)により、筋肉を増強させるべし。
筋肉を増強させた分は、その部位の体脂肪がそぎおとされ体重減が達成できる。
また、引き締まるため、サイズダウンが望める。
4.運動(無酸素運動)により、筋肉を増強させるべし。
筋肉を増強させることにより、筋肉は、だまっていてもカロリーを消費するため、
基礎代謝があがり、体重減、体脂肪の減を達成できる。
まず、3番4番に共通している誤りを指摘。
先に言いましたとおり、運動をしようと、するまいと、
いずれであろうが、、
消費カロリーに対して、摂取カロリーを不足させることにより、
この差が、体脂肪の燃焼により補われる分となること。
これが、ダイエットの原理です。それは、きわめて明白なのです。
この原理によらずして、一切の減量はありえません。
ですので、減量中は、かならず、カロリーは不足しているわけです。
そして、筋トレの原理もこれは明白であり、
筋肉に負荷を与えて筋肉組織を損傷させると、
食物中から取るたんぱく質をもちいて、この損傷が修復される。
その際に、筋肉の増強が起こる、というこういう仕組み。
つまり、たんぱく質の摂取が、筋肉増強に不可欠なのです。
その一方で、減量中は、カロリーが不足。たんぱく質にもカロリーが
あるのですから、その分も当然不足しています。
ですから、ダイエット中は筋トレの成果はあがりません。
筋肉を増強したい場合は、たんぱく質豊富な食べ物をたくさん取り、
体重を増やしながら、トレーニングをするしかないのです。
ダイエット中に筋トレをしようというのは、
借金しながら貯金しようとするよりも、もっと非合理なことです。
まずは、借金を1日でも早く完済し、その後に貯金のことを考えるというのが、
正しい道ではないでしょうか。
続きまして、3番4番を個別撃破。
最初の3番。
3.運動(無酸素運動)により、筋肉を増強させるべし。
筋肉を増強させた分は、その部位の体脂肪がそぎおとされ体重減が達成できる。
また、引き締まるため、サイズダウンが望める。
これは、巷の人は必ず言います。男性に多い。
僕が、食わないで体重を減らそうとしている、運動はしていない、と言うと、
人々は、
食うの減らさなくたっていいじゃないか、
トレーニングとかをして、脂肪を筋肉に替えればいいじゃないか、と、
必ずいうのです。
化学的には、完全に間違っているのは、言うまでもありません。
筋肉と、脂肪は、素材が違います。
いかに神秘の人体と言えども、脂肪という物質が、筋肉を構成する物質に
化学変化を起こす、などという現象は起こりえません。
ですが、この意見には理解できる面もありまして、
男性は、自らの肉体に対する欲望に対して、
細身になりたい、スリムになりたい、というのは、
必ずしも男性たちは万人に一致してない。
パワフルな体の方がいいじゃないか、と。
理解できないわけでもないのですが、
私(ちゅか君)が啓蒙しようとするダイエットは、
肥満という健康上の問題を解決しようというものであり、
美容だとか、迫力ある容貌だとか、そんなことは
議論の対象にはしていないんです。
ですから、「引き締める」云々も、議論対象外。
腹をへこまして、肩・胸をアップさせたい、ということが、
それがダイエットで対応する問題なのだとすれば、
では、尻を小さくしたい、足を長くしたい、
背を伸ばしたい、ハゲを直したい、
人間の欲望には本当に際限がないものです。
これらに対しても、ダイエット博士たる者は、
真正面から取り組まなければならないのか。
そうでないことは理解されるでしょう。
また。
健康のため、といえば、すこぶる消極的で地味な印象を
皆さん受けられると思いますが、私(ちゅか君)がイメージしたいのは、
精一杯輝いて生きるため、積極的な議題なのです。
言わば攻める健康!
続いて、4番。
4.運動(無酸素運動)により、筋肉を増強させるべし。
筋肉を増強させることにより、筋肉は、だまっていてもカロリーを消費するため、
基礎代謝があがり、体重減、体脂肪の減を達成できる。
これについてですが、大分以前から、疑問に思っていました。
これは、よく言われることですが、この化学的解説やら、実例データやら、
一切お目にかかったことがないのです。
根拠のない俗説である、ということになります。
(反論求む。ソースあげてくださいね。僕も興味ありますから)
僕が予想するに、次のことと混同され、俗説が広まってしまったのではないか、と。
筋肉ではなく、体脂肪にせよ、肥満の人は、
それだけで1日の消費カロリーが多いのです。
それは、1日の消費カロリーの大部分たる、「基礎代謝」ですが、
要するに、36度の体温×体重(体積)×24時間のために必要なエネルギーです。
つまり、体重に比例する。
つまり、たとえば、1日あたり、2,500キロカロリーを取らせたとすれば、
肥満の人は体重が減り、
標準体重以下の人は体重が減らない。
そのカロリーで、維持できる体重というものが、
それぞれ決まってくるわけなのです。
この現象(体重が多い人は、消費カロリーが多い、という事実)を差して、
そのまま表現されるには、偏見をもった人々は憚りを感じたのであろう。
なぜなら、
カロリー消費 イコール 善、肥満 イコール 悪、という意味もない
イメージが、事実をそのまま認めるのを邪魔してしまっているから。
そこで、「筋肉が多いと、消費カロリーが〜」という言い回しに
変換されてしまったのであろう、と。
そして、そこから俗説がはじまってしまった。
また、併せてよく言われるのは、
同じぐらい運動をしても、筋肉質の人は、多くカロリーを消費する、と。
これも、まったく同じ経緯で俗説がはじまってしまったのである。
例えば、同じく10キロ走ったとする。
もちろん、その運動によって、
体重100キロの人は、体重50キロの人より、ずっとたくさんのカロリーを消費する。
エネルギー問題は、質量×距離なのですからね。
これも、肥満の人は、少し運動してもたくさんカロリーを
消費できます、とは、認めたくなく、筋肉の量ということに、
捻じ曲げられてしまった結果ではないか、と。
【運動によって、体重は増える】
運動をすれば体重は増えるのだ、という明白すぎる原理。
2ちゃんねるでこの事実をさんざん指摘するのだが、
2ちゃんに投稿しておられる方々、なかなかこの事実を認めない。
普段やらない運動をやると、その翌日に体重が増えます。
そして、控えめに食物を取っていても、通常エネルギーに回る分が、
体重を増加させる方に回る。
よって、活動のエネルギーが足りなくて、日中しんどい。
そして、しんどいのに耐えてがんばっているのに、
その割りに、体重は減らない。むしろ増える。
これらは、運動した当日でなく、皆、翌日に起こる現象です。
減量目的ならば、まったく期待と正反対の作用があるわけ。
(ただし、筋肉が増強されているのだから、結果的には好ましい。
ただ、体重を落とそうとしているなら、その目的にはかなってないというだけの話。)
【ちゅか君の語る、運動の意味について】
僕がダイエット時に少しやる運動は、
筋力・体力(持久力・心肺機能・その他の体の機能)の
”維持”が目的なのです。
決して、カロリーを消費して体重を減らす目的ではありません。
また、筋力を増強する目的でもありません。
”維持”です。目的は。
そして、これは、正しいし、必要だし、目的にもかなっているし、
何よりも、効果が期待できることなのです。
先日と先々日で、ぶった切ったことがらを思い起こしていただきたいですが、
減食を行っているときには、筋肉増強は無理です。
また、運動でカロリーを消費しても、減量効果はゼロなのでありました。
ところが、”維持”は、最低限を実施するもので、
最低限でも効果は十分なのです。
宇宙飛行士が、1年とか無重力空間で生活すると、
筋肉が弱り、骨までも弱り、
重大な健康被害を受けるといいます。
地上でくらす我々は、ただ、重力に耐えて地上に存在しているだけで、
無重力空間よりも、はるかに、”維持”の効果がでているのです。
ただ存在してるだけで、さもない状態よりも、100倍も1000倍も
効いているぐらいですから、
”維持”のための心がけについては、本の少しの当たり前のこと、
ほんの少しの、ちょっとしたこと、
それだけで、十分な成果があがると言ってよろしい、と。
そうすれば、気づいたときに、ちょっと体操してみる。
ちょっと気がむいたときに、ダンベルを振り回してみる。
思い立ったときに、階段を駆け上がってみる。
毎日やらなくてもいい、疲れるまでやらなくてもいい、
そういう”維持”のための運動については、
こういう僕(ちゅか君)もやっているし、
みなさんにも勧めます。
一方で、減食については、たとえ一定の期間に
集中してやるにせよ、「気のむいたときだけやる。」
的やり方では、効果はぜんぜんです。
僕の勧める正しいダイエットとは、
減食のみで体重は減らす、
そして、体力・筋力の”維持”のため、最小限の運動を
たまに少しだけやってみる、
と、そういう形式であります。
わたしは、これで、累計200キロ超の減量を成功させ、
そして、肉体は無事健康健全を維持して参りました。
以上がカリスマ・ちゅか君の主張になるわけだが、
要点を簡潔にまとめてみると、次のようになる。
●運動でカロリーを消費しても、その量は僅かであり、
しかも身体がエネルギー消費と摂取のバランスを取ろうとすることで、
その分の減少カロリーを食事で摂取してしまう。
●運動による様々な健康上の効果は認めるところであるが、
「運動の減量効果は完全にゼロ」と言い切るぐらいでなくては、
すでに広まってしまった俗説を覆すことはできない。
●カリスマ・ちゅか君のダイエット理論は、あくまでも「肥満からの脱出」に
焦点を当てており、「引き締まった身体になりたい」「美しくなりたい」といった
個別的欲望に寄与するものではない。
●『筋肉量の増加で基礎代謝が上がる』という話は、
情報元が不明確であるため、根拠のない俗説である。
●それどころか、ちゅか君の個人的体験によると、
運動の後で体重が減るどころか増えている。
●ダイエット時の運動は、維持を目的とするものである。
ここでは、3つのポイントについて解説してみたい。
1.運動はそこまで悪いのか?
運動によるカロリー消費はごく僅かであるが、それを長期にわたって行い
習慣化することで体重減の役に立つ。
また、適度な運動には体力向上、ストレスの解消などの効果もあり、
それは目先のダイエットのみならず、個人の生活の質の向上をもたらす。
運動による身体への好影響と、生活の質の向上は相乗効果をもたらし、
やり方によっては「苦行」になりかねないダイエットを、快適で楽しいものに変えてくれる。
基礎代謝 + 生活代謝(運動によるカロリー消費はここに含まれる) による
消費カロリーと摂取カロリーのバランスであるが、
運動する者各自が、食事や間食で食べ過ぎないように適度に気をつけることで解決できる。
これは個人の食習慣の問題であり、運動そのものの問題ではない。
さらに、自転車競技などをやるアスリート(ダイエット目的のために取り組んでいる人々も含む)は、
その過酷さ故にエネルギー消費量が半端なく多いため、
普通の量を食べたくらいではカロリーの摂取が追いつかず、必然的に痩せる…というケースもある。
…にもかかわらず、ちゅか君が上記の説を主張するのは、
自身の累計200kgにも及ぶダイエット→リバウンドの繰り返しによる経験から得た、
「運動をした後の食欲は抑え切れない」という悟りである。
食欲の罪深さを身に染みて理解しているカリスマならではの、含蓄の効いた言葉だ。
2.カリスマ故の孤高
カリスマたるちゅか君は、自らの理論で多くの迷えるダイエッターを救うために、
敢えて過激に「運動によるダイエット効果はゼロだ」と主張する。
そして、「引き締まった身体になりたい」「キレイと言われたい」というダイエット者の望みは
「肥満」という、差し迫った健康上の問題とは別の話であるとしている。
ちゅか君の、カリスマならではの慧眼には、
運動による大きなカロリー消費は期待できないにもかかわらず、
運動に頼って痩せようとしている沢山の人々の姿が馬鹿らしく映るのだろう。
多くの人にとって「肥満を解消すること」と、
「身体をもっと絞りたい、綺麗になりたい」といった望みは密接に結びついていることも、
多くの人が
「単純に体重を減らしさえすれば、健康上の問題は解決できる」とは思っておらず、
日々の生活を楽しく充実させながら痩せて、心身共に健康になりたいと思っていることも、
孤高のカリスマにとっては、取るに足らぬことなのだ。
3.筋肉量の増加と基礎代謝について
(注:08年5月13日に訂正)
ネットで検索すると
「身体の代謝のうち筋肉の占める割合が高いので、筋肉量を増やせば基礎代謝は上がる」
という記述が多くヒットする。
が、実際のところ、筋肉量を増やしても、基礎代謝が劇的に増えることはない…という
結果も出ているため、その点においてのみ、ちゅか君はそれなりに正しいことを言っている。
以下のサイトを参照されたし。
糖新生とは 【Diet7フリー】
確かに、筋肉量の増加によって基礎代謝の増加がさほど見込めるわけではない。
しかし、だからと言って「筋トレ」をはじめとする筋肉刺激がダイエットに無効かといえばさにあらず。
●筋肉量を増やすことで、運動時の代謝は上がる。
●軽い筋トレやストレッチで筋肉に刺激を与えることで代謝は上がり、
極端な減食のみのダイエットで陥りがちな「筋肉量の減少」を食い止めることができる。
●筋肉を鍛えることで体型の変化が実感でき、モチベーションが上がる。
総合すると、
「筋肉量を増やしても基礎代謝はさほど増加しないが、それでも筋トレには意味がある」
ということができる。
そして、ちゅか君の言葉はそれなりに正しいが一面的に過ぎず、
自説の正しさを証明するために、事実の一面だけをピックアップした発言でしかない。
だがそれも、カリスマたるちゅか君が、
「迷えるダイエッターを救う」という大義名分のために、敢えて行っていることなのだ。
以上、カリスマ・ちゅか君の運動不要論について解説してみた。
リバウンド体験を繰り返したことによる悟り、カリスマ故の唯我独尊ともいえる感覚、
ダイエットに悩む人々を救おうとする使命感が、
ちゅか君の「運動不要論」の骨子となっているのである。
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