リバウンドを防ぐためには、体重計に乗るべし

カリスマダイエッター・ちゅか君は、リバウンドの体験については
累計200kgと、日本で有数の実績を誇っている。

そのカリスマが語る「リバウンド論」とはどういったものであるか?

08年3月15〜16日、21〜23日の「ちゅか君ダイエット」より引用、紹介する。

(注:文意が解り易くなるように、必要最低限の範囲で再構成しております)

さて、今日のお話は、
たくさん質問やらご指摘やらを受けておりました
リバウンドの件。

この問題についても、私(カリスマダイエット博士:ちゅか君)は実に詳しい。
なにせ、リバウンドの体験についても、私は多分、
日本で有数の実績を持っています。なにせ累計200キロ超。
(褒められたものではないですけれどね。(*´∀`*))
前回は、98キロから72キロまで26キロを約半年で減らし、
そして、103キロまで31キロをリバウンドというそういうことを致しました。

さて、このリバウンドの問題についても、まずは、
巷では、どんな誤りや根拠のない説が語られているのか、
これを概観して行きましょう。
(前回は、1.番から4.番まで、俗説を挙げて反駁しましたので、
通し番号制にしますね。今度は5番から)

5.減食・節食によって体重を減らした場合、
減食をやめれば必ずリバウンドをし、元の体重以上まで体重は戻る。
一方で、運動によって体重を減らした場合は、
その分は、決してリバウンドをせず、減った体重のままでいることができる。

6.減量とリバウンドを繰り返すことによって、
人体は痩せにくい体質になってしまう。

7.人体は、減量時には、主に筋肉が減っている。
そして、体重増加時には、主に体脂肪がつく。
従って、減量とその後のリバウンド、
これを繰り返すと、筋肉は激減し、体脂肪が激増する結果となる。

8.上記の7番の結果、筋肉が減って体脂肪が多くなってしまった
人体は、通常であれば黙っていてもたくさんカロリーを消費する筋肉
が、その働きができないことにより、太りやすくなるのである。

9.急激にたくさん減らした体重は、リバウンドしやすく、
ゆっくり時間をたくさんかけて、少しづつ減らした体重はリバウンドしにくい。

リバウンドに関する俗説は、だいたいこんなものですね。
5つに箇条書きにしてみました。

********************
5.減食・節食によって体重を減らした場合、
減食をやめれば必ずリバウンドをし、
元の体重以上まで体重は戻る。
一方で、運動によって体重を減らした場合は、
その分は、決してリバウンドをせず、
減った体重のままでいることができる。
********************



これについてですが、ひとくちに運動と言っても、
「筋肉を落とすと〜」の理屈については、6番以降の話題で別記します。
それ以外で、純粋に、
運動が直接体脂肪を消費するという誤解、
体重の増減はカロリーの収支によるという理屈を理解しない誤り、
これに基づく誤解について述べます。

例えば、サウナで汗をかけば、1キロや2キロぐらいの
体重は減りますが、一時的なものです。
減量には、まったく意味がありません。
人体には、一定の割合で水分が必要で、
必ず水を飲まなければならないからで、すぐに水分は補われます。

そして、この5番の誤解は、このようなケースと
減食による減量を混同していると思われます。
減食による体重減は、一時的なものである、と。
あたかもサウナで汗を出して減量した場合のように、と。

予想するんですが、この誤りが流布された経緯は、
次のようなものであったのではないでしょうか。

本当のダイエット初心者が、
1週間ほど減食をしてみて、2〜3キロ
(最初の1週間はこのぐらいは十分減る)体重が減ったと喜んだところ、
翌日、翌々日は減食をやめて普段どおり食べたところ、
たった1日2日なのにもう元通りになってしまった、というような実例。

これは実にありがちで、実際もこのようになるのですが、
短期間の2〜3キロの体重の増減は、本当の減量と
無関係なのだ、ということを理解しなければなりません。
そうです。
この2〜3キロは、食べたものが腹の中(胃〜大腸〜直腸)の
内容物として在中している分と、
後は、水分なのです。
この水分についてですが、減食をすると、塩分の摂取が少なくなります。
塩分が少ないと、体液の塩分濃度は一定でなくてはならないため、
水分が尿などになって普段より多く抜けることになり、その分です。
そして、その量は丁度2〜3キロ。
腹の中の内容物と、水分、
これらは減量上、ダイエット上は、”誤差の部分”とでも位置づけるべき部分。
従って、この例は、決して「リバウンド」ではないのです。
まだ本当の体重が減ってないうちに、
この誤差の部分での見かけ増減で一喜一憂してしまったという、
ナンセンスな事例なのです。

さて、このような誤解で、「減食で体重を減らしても必ずリバウンド」
なる誤った俗説がスタートしたことが、以上で理解されたとしまして、
まだ疑問は残りますね。

それは、それでは、なぜ、運動によればリバウンドしない、と
言われるのか、ということです。
その理由は実はまったく予想外(←皆さんにとっては)なものです。
それは、減食の場合は、上記のとおり、2〜3キロ減ったのが
すぐ元通りに、という体験をした者が多かったため、誤解が広まったのですが、
運動の場合は、そうはならなかった。

つまり、理由はずばり、運動のみで体重を減らした者は、
たとえ2〜3キロといえども実例は皆無だったからに相違ないのです。
(もしくは、「非常に少数だったから」と言ってもいいでしょう。
やや譲歩するとしたならば)

要するに、減食のみで、最初1週間で2〜3キロ減ったのが
無駄であったと思った者が、
「ああ、自分は運動しなかったからダメだったのだな」と
思い込んでしまったということなのです。
運動のみで体重が減らせると思い込んでいる者は、こんな誤解は起こしません。
なぜなら、この人は、
2〜3キロすら減らせないのですから。

では、このような誤りに陥らないようにするためには、一体どうすればよいのか?
それは、1週間とか短期ではなく、数ヶ月間以上
減食を行って、体重の下げ幅もこの2〜3キロ分は
「誤差の部分」であることを念頭に、
目標体重よりも2〜3キロ下回るぐらいまで落としておくことです。
つまり、一日の体重計の目盛りの増減のうち、
ミニマムの値に、3キロほど加えたものを、
自分の実際の体重であると理解することです。
その分は、すぐに戻るが、これは決して「リバウンド」などではない、と。

また、もし肥満の人ならば、10キロとか、20キロとか、
そういう単位での減量をすることです。
2〜3キロの減などダイエットではない、と。
すれば、「ちょっと食べたらあっと言う間に元通りになる。」は
誤りであることが実体験として理解できるようになるでしょう。

ちなみに、僕(カリスマダイエット博士:ちゅか君)は、
これまで累計200キロ超のリバウンドをしていますが、
減るときより増えるときの方がいつも時間が掛かっています。
だいたい、半年で落とした分が、元に戻るには1年半ぐらい、
というような感じです。

続きまして、

*******************
6.減量とリバウンドを繰り返すことによって、
人体は痩せにくい体質になってしまう。
*****************

 ↑
これについてなんですが。
リバウンドのことをご指摘の方は、
決まってこれを言います。

まず、最初に申し上げたいことは、
私はこれまでに、20キロ超の減量を、4〜5回、
(最大は26キロ(98キロ→72キロ))
10〜15キロ超の減量ならば軽く10回以上こなしておりますが、
その後103キロまで増えていますので、
リバウンド経験についても、軽く200キロ超です。

もし、「リバウンドを繰り返すと、体重が減りにくい体質になる。」が真実ならば、
私の体重は、いまや、滅多なことでは減らせない、
そういう「体質」に、私の体はそうなっているはずです。
ところが、今回(H20.2月〜)のダイエットでも、もう1ヶ月半で
14キロ超を減らしているのです。
体重が減りにくくなっている、なんてことは、皆無です。
また、これまでも、リバウンドするたびに、次のダイエットを行って
きましたが、そのたび、前回を上回る量の減量記録を次々樹立。
そうです。この私(カリスマダイエット博士:ちゅか君)の存在こそ、
この説の誤りの反証です。
まあ、反証が確固としてありますので、これ以上くどくど
説明する必要もないかと思いますが。

とにかく、世間の俗説で、「体質」なんて言葉が使われているものは、
これは、要注意です。
医者や医学者も、こんな言葉で市民を煙に巻こうっていうタチの悪い人が多い。
「あなたの結石の原因は、これはあなたの体質にあります。
ですから、ある程度あきらめるしかありませんね。」
まあ、人体の神秘は、未だ未解明の部分が多いのは
わかりますが、「体質」なんて言葉で逃げても、何も分ったことにはなりません。
率直に、「それは原因不明」「それは諸説あって未解明」としておけばいいんです。

それから。

例えば、
「太る体質の人は、水を飲んでも太る。
だから、太った人が痩せるということはは困難(不可能)である。」
なんて、言い回しも、たびたび耳にします。

水分の増減による体重の増減は、
これは減量やダイエット上ではナンセンスで、これを度外視して考えないと、
そもそもダイエットが始まらないことは、すでに言いましたし、
これは、巷の中でも、分っている人は増えてますが、
それでも、未だに、「水を飲んでも〜」と言う人は、相当多い。
一定の割合でいる、と言ってもよい。

ここで、この場合で「体質」なんて言葉が使われている
理由は、要するに、
「キミは、そもそも頭が悪いんだから、
勉強したって無駄だよ。(藁)」
なんて、そういう言い回しと本質は同じ。
自分が、対相手で優位であり続けたいがために、
そのために、他人にレッテルを貼ろうとする醜い動機。
ところが、こういうレッテル貼りは、
なにかを成し遂げようとする意志をしっかり持った人間には、無関係なのであります。

もともとバカで、勉強しても無駄なはずだった人間が東大に入ったりとか、
もともとデブな体質で、ダイエットが不可能だった人間が、
ちゃんと標準体重以下まで落としたりとか、

そんなことは、これは必ず起こることであります。
そうです。だれでも必ずできる!、なのですよ。
(*´∀`*)

***************************
7.人体は、減量時には、主に筋肉が減っている。
そして、体重増加時には、主に体脂肪がつく。
従って、減量とその後のリバウンド、
これを繰り返すと、筋肉は激減し、体脂肪が激増する結果となる。

8.上記の7番の結果、筋肉が減って体脂肪が多くなってしまった
人体は、通常であれば黙っていてもたくさんカロリーを消費する筋肉
が、その働きができないことにより、太りやすくなるのである。
****************************


まず、筋肉は、黙っていてもカロリーを多く消費する、
という俗説自体が、これが、根拠のない、
もしかしてまったくの虚構、そんなものではないのだろうか、という僕の危惧。
これについては、3月13日(木)の記事にて、
すでに反駁を加えていたところでした。
要するに、体重が多いと、基礎代謝
(36度の体温×体重×24時間、による消費カロリー)が多い、という事実が、
捻じ曲げられて伝わった結果のデマではないか、と。

そして、根拠をもって、僕のこの「デマ説」を否定できる方には、
ぜひ、この点指摘いただきたかったのですが、誰も具体的な反論はなかった。
これでは、やはりこの点、誰も何もソースもデータも持っていなかった、
すべてはデマだった、と、そう結論せざるを得ない。

そうです。筋肉が多い方が、消費カロリーが多いというのは
大ウソだったのです。
体脂肪が多くても、同等に消費カロリーは多い。

さらに、検討を進めます。

よしんば、上記の点を不問にしても、
減量とリバウンドを繰り返すと、体脂肪が激増し、
筋肉は激減する、ということが、すでに事実と違う。
自分の例だけ挙げて恐縮だが、
私は、累計200キロ超、最大は26キロ、
20キロ以上のリバウンドは4〜5回、
10〜15キロ以上のリバウンドなら10回以上繰り返している、
リバウンドと減量の繰り返し歴については、
そうそう私を上回る者はいるまい、というぐらいの猛者ですが、
もし、「リバウンドと減量を繰り返すと、筋肉は激減し、体脂肪が激増する」が
真実なら、私の筋肉は、もう無残に衰えてしまっていることになるでしょうけれども。

実際は、そうではありません。
リバウンドをまだ、1回もしないうち、(80→58キロ)
24歳のころ、7年間新聞配達をしていました。
朝3時間、夕方2時間半。
ずっと走り続けるし、階段の上り下りもたくさんある。
重い荷物も担ぐ、運ぶ。

そして、それから、15年後、
10数回以上減量とリバウンドした後の現在、マッサージ屋に行くと、
「足の筋肉が結構ありますね。なにかスポーツしておられたのですか。」と
しばしば言われます。
卒業後は、ずっとデスクワークしかしておりません。
スポーツはおろか、いかなる「運動」もこの間一切していないのに関わらずです。

また、ついおとといも、やはりマッサージ屋さんに、
「背中の筋肉がすごく発達していますね。
なにかなさっていましたか?」と言われました。

どうでしょう、「減量とリバウンドを繰り返すと筋肉は激減する。」は、
ウソだと、認めざるを得ないでしょう。

さらにまた、

自分の経験だけ言っていても、他の方に当てはまるか、という問題がありますから、
一般論として。

体重を減らすときには、筋肉も減ってしまう、というのは、これは理解できます。
減量時というのは、いわば、自分の肉を食って生きているという状態のこと。
体脂肪だけ減って、筋肉は絶対減らないということは、ありえない話でしょう。
ですが、その逆の方は、もっとありえない。
皮下脂肪含む体脂肪は、人体が飢餓に備えて、
余分のカロリーを蓄えるという機能の結果、存在しているものなのです。そもそも。
一方で、筋肉には、然るべき第一義の存在理由がある。
人体が、飢餓に面したからと言って、体脂肪を消化せずに、
筋肉の方を消化していく、というのは、にわかに理解できない話です。
具体的なデータをあげて、こういう風に裏付けられている、とでも
説明してくれるなら、話は別ですが、
一切そういうものにはお目にかかったことがありません。

また。

日常生活で必要なだけの、筋力・体力は、
減量で体重を減らしている状態でも、少なくても、維持されるはずなのです。
日常生活自体が、最低限の負荷を与えるからです。
先日の宇宙飛行士が1年間、無重力の宇宙空間に出た場合の話や、
寝たきりの人が、骨格・筋肉が衰えてたいへんだという話を
蒸し返すまでもないことです。

さらに言えば、
リバウンド時には、体脂肪ばかり増えて
筋肉は絶対に増えない、とされるのも理解しがたい。
もし、減量時に、必要以上に筋肉が減るというのが
もし本当に事実ならば、(違うのは確かだが)
日常生活自体に必要最低限以上の運動の負荷があるのだから、
体重増加時には、少なくても最低限まで筋肉は戻るはずです。

いかがでしょう?
ここまで理詰めで考えても、
一切何のデータのない俗説の方を正しいとされるでしょうか?

***********************
9.急激にたくさん減らした体重は、リバウンドしやすく、
ゆっくり時間をたくさんかけて、少しづつ減らした体重はリバウンドしにくい。
***********************


 ↑
これも、しばしば耳にします。
もちろん誤っているのですが、様々な知識レベルの方が
それぞれの意味でこれを言っていますので、
分けて解説が必要です。
大きくわけて2分類です。

まず、「体質」がそうなるという意味だ、とか、
ひどいものになると、リバウンドは、
本人が減食や運動をつづけていても、
体が勝手にリバウンドする、という意味で言っていたりします。
まず、これは、はっきりと否定します。

そして、
もうひとつの意味は、結構イイ線言っている、
少しはものの道理を理解する人が言っている場合の意味。

短期間で、体重を減らした場合、小食(なり運動なり)の習慣がまだ身についていない。
従って、この者は、すぐにまた体重を増やす生活パターン
(大食であれ、運動不足であれ)に逆戻りする可能性が高い。

一方で、長期間かけて体重を減らした場合、
その理想的な生活パターンの習慣は、
長期間で慣らしたため、十分その人の身について
いる。従って、この者はリバウンドしにくいのである。

(ここでひとつ注意。僕が「いい線行っている」と言っている
のは、「習慣」によるという考え方のみ。
「胃袋が小さくなるから」を理由とするものは、却下。
なぜなら、胃袋を満タンにするまで食う、ということを
やっていれば、どんな小さい胃袋もすぐに大きくなる。
人体は、順応性に富んでいるのです。)

ええと。

この長期間かければ、習慣が、という点。
たしかに一理あります。いい線行っている。

激しい減食を行って、短期間で体重を減らした場合、
我慢を続けてきたストレスが爆発して、
減量前以上に食わなければ気が済まなくなってしまう。
これが減量した者がリバウンドする理由として、医学者も
認めている、きわめて信憑性の高い事実。
僕も、これは正しいと認めます。

ですが。
(そうです、ここからが本題)

小食の「慣れ」が、リバウンドを起こしにくい理由だとする
この説は、見落としている重大な事実があります。
人間の行動は実に「慣れ」やすい。
人間の行動は、「慣れ」の影響をずいぶん受けてしまう。
これが、小食の習慣をつけることで、リバウンドのない
減量が可能だとする人の論拠なのだが、
逆に考えれば、それは、
小食に慣れた人間が、再び、大食(再び肥満するぐらいの)に
慣れるということも、これはすこぶる容易なことである、ということです。

そうです。

実は、この事実も、余人がとても及ばないぐらいのリバウンドを
してきたこの私(カリスマ:ちゅか君)だからこそ知っている
ことなのです。

私が初回22キロの減量したのは、20代前半のことで、
「運動」はしなかったものの、毎日5時間近い階段ののぼりおりと、
走りとを(新聞配達)をしていた当時のこと。
そして、その後、58キロ〜標準体重以下の体重を、3年以上
キープしました。
長い時間かけて落とす、も、短期で落として、長くキープするも、
この「習慣をつける」点では同等なはず。
すなわち、4年かけて落とした以上のことと、同等だと
思われます。
ところが、それでも、結局僕は、リバウンドを繰り返し、
103キロまでも体重を増やしたのです。

すなわち、次のことが結論として言えます。

「一度肥満になった者は、
どのような体重の減らし方をしようと、
再び肥満になる可能性が常にある。」


そうです。リバウンドしやすい減量法があったり、
リバウンドしにくい減量法があったりするわけでは決してないのだ、ということ。
減量時は減量時の問題、
そして、減量達成後は、リバウンドを避けるという問題
すなわち、標準体重を維持するという問題と。
これらを分けて考えることこそが、正しく、効果的ではないか、
それが僕の主張です。

では、体重の減らし方とは別件であるという、
その、「リバウンドを避ける方法」とは?

単純明快です。

ずばり、
「毎日、体重計に乗ること」
これに尽きます。

なーんだ、そんな簡単なこと。
それが「秘訣」だなんて、笑っちゃうよ、なんて声が
聞こえてきそうですが、
これこそが真の秘訣、重大なポイントなのです。

くどいですが、私は、累計200キロ超のリバウンドを
してきました。直近は、3年ほど前の72キロから、
1年半ほどで103キロまで増やした31キロの増です。
20キロ以上のリバンドの回数だけでも、
軽く4〜5回。
10キロや15キロのリバウンドなら、もっと。

その余人の追随を許さないリバウンドの中で知った秘訣が、上述のものであります。
こんな簡単なことが、リバウンドするしないのカギであるなんて、
体験者以外は気がつくまい。

体重計に載らなくなったその日から、リバウンドが始まります。
どうして、体重計に乗らなくなるのか、といえば、
乗らなくても結果がわかるからです。
ん、昨日と同じ、先日から同じ、
いや、どうせ増えてるよ、いいよいいよ、
って感じで乗らなくなり、
いつしか、体重計の存在を忘れている。
それは、すなわち自分の体重のことを忘れているということ。
体重のことなどどうでもいい。
1キロ減っただの、2キロ増えただのどうでもいい。
そして、そういう意識になってしまった結果の累積が、31キロの増ということである。

防ぐためには、毎日体重計に乗ること。
それしかありません。
乗らなくても、結果がわかるから、とは思わずに、
自分の目で目盛りを直視することが大切なのです。

そうすれば、体重が再び増えている理由はただひとつしかないのです。
すなわち、たくさん食べている。
そうです、体重を減らすときと同様に、
「摂取しているカロリーの増減が体重の増減になる。」
その1点に問題をしぼって意識するべきです。
そうすれば、
争点逸らしの偽理論、俗説の誤りを排除できれば、、
「寝る前に食べたからだ。」とか、
「運動不足だったからだ。」とか、
いろんなことに紛れこんでしまって、本当の問題
(摂取カロリーが増えている)が見えなくなるということがありません。

そうやって、体重計の目盛りを毎日直視していれば、
1キロ2キロの増に対しては、至急対応が可能。
至急対応すれば、4〜5日もかからず元に戻せます。
間違っても、体重増の状態での食べ方を
数週間とか続けないこと。
そうすれば、知らないうちに8キロ増えていた、とか、
15キロも増えていた、だとか、
そんなことは起こりません。

続いて述べます。

体重を減らすことと、減った体重を維持することと、
どっちが困難なのか?
どっちが重要なのか?

これは、ちょっと回答が難しい議題です。
ですけれども、日々に課せられたもの自体と
しては、「維持」には減量中よりもはるかに軽めの制限しかありません。
”維持”は、非常に楽だ、とも言えます。
第一に、極端に少ないカロリーでなくてもよい。
自分の体格や生活強度に応じた摂取カロリーからはみ出さなければよい。
フツーの分量の食事をフツーに取っているだけで維持はできる。
第二に、「結果」の確認が容易である。
減量時は、相当の体重減に応じたことを
(私の主張では減食のみだが、たとえ運動でやせようとしている場合でも)
必死でやってても、結果がすぐ目盛りに現れません。
そのため、忍耐が必要で、この部分で忍耐しきれなかったものが
あきらめたり挫折したりしているのです。
ところが、維持は、維持できている状態が、日々目で確認できる。

そういうわけで、維持の方が減量より容易というそういう話なんですが、
この容易だ、ということが落とし穴になっていることも事実でしょう。
簡単なはずのことができない、というのが人間というものだからです。
ここも相当重要なポイント。
簡単なことこそ、
実はもっとも困難なこと。

ですから、「毎日体重計に乗る」ことを、
「なんだ、そんな簡単なこと」と笑っているようでは、
その人はリバウンドしないダイエットなど
絶対できません。

以上がカリスマ・ちゅか君の主張になるわけだが、
要点を簡潔にまとめてみると、次のようになる。

●ダイエットの初期における体重減は、体内の水分が減っただけに過ぎず、
  あくまで一時的なものであるため、これが戻ったからといって
  リバウンドとは言えない。
  この一時的な体重減を頭に入れた上で、ダイエットに取り組む必要がある。
●運動のみの減量をした人間が殆どいなかったため、
  「運動によるダイエットはリバウンドしない」という珍説が流れた。
●カリスマ・ちゅか君の幾度ものリバウンド〜ダイエット経験から、
  「減量とリバウンドを繰り返すと筋肉量が減り、痩せにくくなる」
  「時間をかけて体重を落とし、少食の習慣をつければリバウンドしにくい」
  という説は嘘だと断言できる。
●巷で言われている「筋肉量が多いほど、基礎代謝は上がる」
  「飢餓状態においては、脂肪よりも筋肉が先に消費される」というのは
  根拠のないデマである。
●肥満傾向やリバウンドを「体質」のせいだとするのはデタラメである。
●結局のところ、ど
のようなダイエットをしようとも、
  リバウンドのリスクは常にある。
●ダイエットとリバウンドは別の話であり、リバウンドを防ぐためには
  「毎日体重計に乗り、自分の状態を認識すること」が大切だ。


これを御覧になった皆様は、色々と言いたいことがあるだろう。
しかしカリスマ・ちゅか君は、嘘と真実と個人的体験を複雑に織り交ぜた言説を
敢えて提示することで、我々に真実を伝えようとしているのだ。

私なりに捉えた「カリスマの嘘と真」「カリスマが本当に伝えたい真実」は、こうである。


1.いわゆる「初回サービス」について

カリスマは、ダイエット初期の数kgの急減について取り上げているが、
これについては大体正しい。
減食によって体内の糖類が消費されるときに水分も減るため、こうした現象が起こるのだが、
このことは割と知られた事実でもあり、2chのダイエット板でも「初回サービス」と呼ばれている。


2.「筋肉量と基礎代謝」「飢餓状態」について

「筋肉量と基礎代謝」に関しては、
前項「ダイエットのための運動効果はゼロである」を参照してほしい。

ちなみに、肥満状態でのダイエットでも体重が減りやすいのは、
体表面積が増えたために基礎代謝量が高まっているためであり、体脂肪は関係がない。

「飢餓状態における、筋肉の消費のメカニズム」は、
こちらのサイトのトップページに(2008.5.6現在)掲載されている。

   かねだクリニック

〜上記サイトより:(健康雑学第12話) 正しいダイエット法 から引用〜
ダイエットと称して、必要なカロリーを摂取しない状態が続くと、
身体は「飢餓状態」を認識し、エネルギーが摂取できる時に
できるだけ貯蔵しておこうと脂肪組織が反応します。
同時に、「飢餓状態」は生命維持のために必要カロリーを最小限に制限しようと、
カロリー消費の多い筋肉組織のうちの使用しない筋肉を萎縮させて
エネルギーの節約を始めます。
そして削られた筋肉は不足したエネルギーを補充するために利用されます。

もっとも、これはやや極端な例ではある。
基礎代謝を下回るほどの減食を行わなければ、このようなことにはならないだろうし、
各人の食生活以外の生活習慣によっても結果は違ってくる。

これらのサイトを、カリスマであるちゅか君が覗かなかったはずがない。
これは、敢えて定説を「デマ」と表現することで、我々に
「嘘に騙されず、真実を見抜く眼を養え」と無言のうちに訴えかけているのだ。


3.隠された鍵は「生活習慣」

上記文章は、ちゅか君自身の、凡人にはなかなかできない貴重なリバウンド体験が
主な論拠として挙げられているほか、その他の理論も今ひとつピンと来ないものばかりであり、
いまいち説得力を感じない。

実際に、「何度もリバウンドしてばかりなのに、偉そうなことを語るな!」という
常識的に考えれば至極当然な突っ込みコメントが「ちゅか君ダイエット」に多数寄せられた。

また、「筋肉量を増やして減量すれば、リバウンド『しにくくなる』」という話は割と聞くが、
上記文中にある「リバウンド『しない』」と、そこまで言い切った話は聞いたことがない。
実際に、トップアスリートが現役引退後しばらく経ってから
「ふっくらした姿」になっている例もある。

だから、「どんなダイエットをしようとも、リバウンドのリスクは常にある」と言われても、
別に「ふーん、それで?」と思ってしまうのだ。

しかし、そう思わせることこそがカリスマの狙いであったのだ。
本文中で、敢えて直接的には触れていないことがある。

それは、生活習慣の改善である。

カリスマ・ちゅか君は、そのリバウンド体験、そして現在のダイエットを通して、
生活習慣を改善することの大切さを、我々に暗黙のうちに訴えているのだ。

前述のアスリートにしても、カリスマ・ちゅか君にしても、
ふとした弾みがきっかけで、毎日のように高カロリーの食品を食べたり、
相当量の飲酒をしたりした結果、太ってしまったのだ。

ふとした弾み…例えば、
無理な減食ダイエットの反動、環境の変化によるストレス、
職場や家庭でのストレス発散、仕事の接待…などなど。

肥満の原因は摂取カロリーの過多だが、それを引き起こしたのは悪い生活習慣であり、
さらに遡って考えると
「過剰なストレス」だったり「周囲の環境」だったり「当人の意志の弱さ」だったりするのだ。

毎日体重計に乗ることは、食習慣を考えるきっかけのひとつにはなるが、
それだけでは正直言って不足だと思える。

だが、「ちゅか君は、自らのリバウンド体験を通して、我々に
広い意味での生活習慣を見直すように促しているのだ」と考えれば、話はスムーズに理解できる。

我等のカリスマは言外において、普段の生活習慣の見直し
(食習慣だけでなく、それが狂ってしまった原因をも含めた見直し)を強く訴えていたのである。


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