運動なし、減食のみ、一日一食のダイエットで正しく痩せる
ちゅか君の提唱する「カリスマダイエット」の基礎理論と、
具体的な方法論をまとめ、解説を加えてみた。
まずは08年2月23日の記事を抜粋し、ご紹介したい。
医学者が書いたダイエットの本や、巷に喧伝されている諸説は、
基本的に「体重を減らすのは、容易ではない」ことを言いたくて、
その著者や、言っている人のその意識が真実をゆがめているのよね。
トータルで見て。
まずは、「運動をしなくては、体重を減らすことができません。」
「内臓脂肪を取る方法は、ただひとつ、運動だけなのです。」
これは、実際に医者が書いた本に載っている言葉だ。
運動は困難だから、患者(?)を苦しめたい医者は、常にこう言ってしまう。
運動でしか体重が減らせないというのは事実と異なっていることは言うまでもない。
また、言うまでもなく、食べすぎで増やした体重を運動で減らそうというのは、
ブルドーザーで積み上げた土の山を、
スプーンでならして平地にしようとしているようなものである。
100キロカロリーを運動で消費するのは、如何にたいへんか。
時間的にも、労力としても。習慣のない者には、相当な覚悟なしではできない。
一方で、
100キロカロリーを減食することは、何の苦もないこと。
なぜ、効果がほとんどなく、苦痛が大きい方を勧めるのか?
完全に本末転倒である。
後、
「一日1食にするとか、朝食を抜くとか、は効果がありません。」
「1日3食食べて、そして、1食あたりのカロリーを減らすのが、
もっとも効果的に体重を減らせます。」
も然り。
これは、どのダイエット本にもこぞって書かれているが、データは全然示されていない。
データもなく決め付けているのは、なぜか?
それは、1食当たりのカロリーを減らすのは非常に困難で苦痛だからだ。
さらに、朝食を抜くのは比較的容易で、
朝食をしっかり食べて他を減らすのは困難だからだ。
ダイエットは困難だ、と言いたい者は、より困難と思える方を勧めてしまうのだ。
ダイエットを困難なことにしてしまうことによって、
自らの権威を上げようという意識が裏にある。
だが、これらは、なんの根拠もない。
実際の事実と異なっている。
僕は、実際にデータを取るならば、これは、一日合計で同じカロリーであるならば、
3食でなく1食の方が、確実に減量効果が増すはず、(定説と正反対に)、と
確信しています。(自分の経験でもそうですし、以下の理屈でもそうなはず。)
逆に考えてみるとわかります。
1枚のチョコレートで、1ヶ月生き延びなければならない、という状況があったとする。
そのためには、チョコレートは、できるだけ少しづつ少しづつ食べて、
チョコレートを長く持たせようとするはずです。
誰も一挙に1枚のチョコを食べようとはしないはずです。
そこからわかるのは、
回数わけて少しづつ→食物の効率がよい→太る。
一挙にまとめて食べる→食物の効率が悪い→太らない。
ということ。
少しづつ回数わけるのがダイエット効果が増す、は誤りとわかる。
以上、ダイエットは困難だ、とやたら言いたい人の偏見が、
実際の合理的客観的な事実をゆがめてしまっている例を、
とりあえず少し挙げて見ました。
このように、困難で苦痛なうえに、効果がない、
という誤ったダイエットはどんどん否定して行きたいですね。
そして、楽なうえに効果がある、という
本当に正しいダイエットを広めて行きたい。
何の根拠もなく悩める一般人を苦しめようとする、エセ専門家は
もっと批判されるべきです。 |
…とこのように、「運動は苦痛な上に、効果は殆どない」と断じている。
そして、「1日3食きちんと食べて、1食あたりのカロリーを減らそう」とする
専門家の意見を一刀両断にした上で、1日1食ダイエットを推奨している。
★ 全ての運動が、果たして苦痛と言えるのか?
実際のところ、運動が苦痛であるかどうかは人それぞれである。
健康状態(基礎体力や持病の有無)、スポーツ経験は各人によって様々である上に、
運動強度によっても変わってくるため、一概に「運動は苦痛である」とは言えないのだ。
さらに、適切な運動
(それぞれが苦痛を感じずに続けていける程度の運動。
ジョギングや水泳などはもとより、単純に生活強度を上げることも含む)は、
単純なカロリー消費だけにとどまらず、
交感神経の活発化、心肺機能をはじめとする体力向上、ストレス解消などの効果もあり、
それらの効果はダイエットのみならず、生活の質の向上に大きく役立つことは
もはや疑いの余地がない。
にもかかわらずちゅか君が「運動は苦痛である上、効果は殆どない」と敢えて断言するのは、
運動と言われると、
『次の日に疲れを残すようなキツいトレーニングを毎日しなければならない…』と考えて
身構えてしまうような人々や、
早く結果を出そうと焦りすぎたり、食生活を見直さず好きなだけ飲み食いしたり、で
『運動しても体重は落ちないじゃないか!』と落胆する人々を
想定してのことである。
「運動は、ダイエットにおいて大切である」という定説は、こうした人々を無用に苦しめており、
この定説は打破されなければならない! というのが、カリスマの考え方なのだ。
爽快感や達成感を楽しめて無理なく続けられる程度の、
それぞれにとって適切な運動を勧めるのが「凡人」だが、
カリスマたる者の考えは一味も二味も違う。
ダイエットにおいて運動を勧めることで、誰かが苦しむのが許せないのだ。
カリスマ・ちゅか君は、正義の人なのである。
それが独善的であるかどうかは、敢えてここでは問わないが。
★ 食事の回数を減らすことについて
この2月23日の記事ではもうひとつ重要なポイントとして、
一日の食事の回数について言及している。
3月31日の記事においても、食事の回数について書いているので併せて紹介しよう。
*******************
11.食事を抜いたりして食事の回数を減らすことは、
ダイエットに逆効果である。
3食きちんと食べることが、減量につながる。
*******************
これも、如何に巷に広く広まっていることか。
そして、これも大いなる誤りなのです。
つうか、根拠というかデータがあるのでしょうか?
お目にかかったことがついぞありません。
もし、データがあるのなら、一日の摂取カロリーに対して、1食でそれを取った場合、
3食でそれを食べた場合、どのぐらいの”効果”の違いがあるものなのか、
その数値は出ているということなのでしょうから、それをぜひ知りたいものです。
もしも万一、客観的な事実だというならば、
数値が必ず判明した上な話なはずです。
その違いは、1%未満とか、数%程度の違いなのか?
それとも、1割だの、2割、3割だのも違うのか?
それによっても減量者の対応は違います。
数%ぐらいの違いならば、食事回数を減らした方がやりやすい。
そっちの方が、分けることで事実上のカロリーば割り増しになっても、
それでもトータルで低くできる、という、そういうダイエッターもいるだろうし、
2〜3割りも違うというなら、さすがにあきらめよう、
3食食べよう、というダイエット者もいるだろう。
だが、もし、どのぐらい”効果”の違いがあるのか、
判明していないということなら、役にたたない話なのじゃないのか?
それよりもなによりも、この肝心のところ
判明してないというのは、
要するに、根拠のないデマだったからなのではないのか?
僕には、これは確かなことだと思えるのだ。
僕が理屈で考えるには、この俗説は、
あきらかに誤っている。事実はまったく逆である。
1日に取る食事の回数は、
3食よりも、2食の方が減量はしやすく、
1食はもっとも減量しやすい。
さらにダメ押しで言えば、(お勧めはしないが)
例えば3日で2食だとか、
2日で1食だとかならば、さらに減量の効果はあがる。
要するに、食事の回数は、少ないほど体重は減らせるのである。
疑う余地のない、当然すぎる話である。
なぜか、と言えば。
”ちょっと食べてやめる”のは、”まったく食わずに1食を抜く”
よりも、もっと困難であるからである。
食欲という欲望に打ち勝つのは、非常に困難である。
肥満であった者が、ダイエットをしようとしている場合や、
現にダイエットをしている場合、
これは、皆、文句なしに同意するだろう。
肥満者がなぜ肥満なのか、と言えば、
この者は、食いたいだけ食えば、必ず肥満になるぐらい食ってしまう者だからである。
だから、ダイエットをしようとする者は、どんな減量法を取るにせよ、
いずれも、食いたいだけの分量は、決して食うことはできない。
さもないと、ダイエットは決して成就されない。
そして、1日の総カロリーをある分量で抑える必要があるとき、
1日3食で、これをするのと、
1日1食で、これをするのと、
どっちが困難か?
答えは明白である。
第一に。
1日3食の場合、1食あたりの分量はずっと少ない。
したがって、少し食べてやめる困難は、より大きい。
1日1食の場合、1食あたりの分量は、3倍も多くできる。
もしかしたら、(減量目標の程度次第では)
その人が満腹になるほど食べられるかも知れない。
それでも、1日トータルのカロリーは、1/3以下にできるのだ。
第2に。
1日3食の場合は、「少しだけ食べてやめる」という人生最大の苦痛を、
1日に3回も受けなければならない。
1日1食は、1日1回ですむ。
また、逆に考えてみよう。
あるものがダイエットに挫折して、
体重をすっかり元通りに増やしてしまうそのときのこと。
(要するにリバウンド時のこと)
1日3食食って、その各1食1食において、
最大限に腹に食物を詰め込んでしまう、という、そういうことをしてしまう場合と、
1日1食だけ食って、その1食のみにおいて、
最大限に腹に食物を詰め込んでしまう、場合と。
どっちが、より体重がたくさん戻ってしまうか、
これは明らかですよね。
そう、前者は、3倍はやくリバウンドする。
(´д`)
(あ、ちょっと補足。この一日に1食だけにして、
その一食で、腹に最大限に食べ物を詰め込んでしまう場合、とは、
食事の所要時間は1時間とか1時間半とか、フツーの食事時間の場合ですよ。
如何に、1日1食だからと言って、夕方6時に夕食を食い始めて、
食い終わるのがPM11時半だとかいうのは、
つまり5時間半も食事してるなんてのは、もちろん、だめよ。) |
「食事の回数」というテーマで、この2つの記事の要点を簡潔にまとめてみると、次のようになる。
●食事の回数が少なければ消化効率が悪くなるため、ダイエットには有益だ。
●肥満者は食欲がコントロールできないため、
3食でカロリーコントロールするよりも、1食のみで行ったほうが上手くいく。
●1日の食事回数を減らしておけば、リバウンドしてしまうときも
ドカ食いが1食で済むため、リバウンドの速度は3食のときよりも緩やかになる。 |
★ 「食事の回数と消化効率」は問題点とはならない
ちゅか君は、食事の回数と消化効率について述べているが、
実際のところ諸説あり、簡単に「これが正しい」と断言できるものではなさそうだ。
私個人としては、食事の取り方も回数も、それぞれのライフスタイルによって大きく異なるので、
一日一食とか三食とか決めてかかるのはナンセンスだと考えている。
むしろ問題は、食欲をコントロールできないこと、栄養の偏り、
色々な意味で食事を楽しめていない、といったことだろう。
しかし、カリスマ・ちゅか君にとって、
そういった問題は取るに足らない些細なこと、どうでもいいことなのだ。
★ キーワードは「空腹感」
カリスマならではの理論によると、ポイントは「空腹感」である。
極端な減食をして腹を空かせておくことが、ダイエット成功の秘訣…というわけだ。
やることは簡単、極端な減食をすれば体重はがた落ちする。
満足できない量を食べて我慢するより、
いっそのこと食べないほうが精神的に楽だから、食事の回数は減らす。
これほど楽で効果があるダイエット法はあるまい、というのが
カリスマの考えるダイエット方法なのである。
2ちゃんねるダイエット板・初心者スレ34には、ちゅか君のこんな言葉がある。
これまで、軽く200キロ超の減量をしてきた
カリスマダイエット博士の私(ちゅか君)だから言えることだが、
減量のダイエットは、短期間で集中して実施した方が、実は楽なのだ。
まず一口に「負担」と言っても、本人の意識しているものすなわち苦痛と、
後、無自覚でも体にストレスを与えて健康を損なう心配とを差しているのだろうが、
まず、意識できてる苦痛についてだが、
空腹というのは、かならずしも苦痛ではない。
空腹の心地よさを知って
さらに少量だけ食べるものをおいしさを知ることだ。
私は運動でカロリーを消費するという方法論には反対なのだが、
それだって、運動を苦痛を感じていたのならやれないだろう?
精神論のようなことを言うのは本意でないのだが、
もし、理屈道理の食生活ができるとしたら、
はじめから誰も肥満になどならないはずで、
ダイエットに精神論の一面があることは仕方がないことだと考える。
後、ダイエットが体に無自覚のストレスを与える可能性についてだが。
これだって、どんな負担をどれだけ与えているのか、客観的なデータもなしに
そんなことを言うのはあまり信頼できないじゃないか。
ひょっとして、そんなものは皆無なのかも知れない。
もともと、皮下脂肪含む体脂肪は、
飢餓に対して人間を耐えさせて生き延びさせるためのシステムだ。
そして、断食療法(絶食療法)というものまで、実際に存在する。
それはまじめな医学者がデータを取って、広範な効果を確認している。
断食ですら、体にメリットを与えるのに、
小食のストレスが体に〜、なる話を無条件で聞き入れるわけにはいかない。
一方で、肥満が健康上に多大な害を与えていることは、実証済みで
誰も疑うものなどいない。
そうだ。
食の健康被害を心配するぐらいだったら、
肥満の健康被害の方がよっぽど心配しなくてならない。それは明確だ。 |
「空腹を我慢する。」のではない。空腹を楽しむこと。
その真実のミソは、
なぜ3回食事しないとしかもちゃんと食べないと納得しないか、と言えば、
空腹が苦痛だからではなく、習慣の条件反射で、
さもないと収まりがつかない、さもないと罪悪感を感じる、という
そこが原因である。
なので、空腹が体に有益で、この空腹で体調がよくなり、
頭もよくなり、気分もよくなるのだ、という、
空腹こそ百薬の長、というような意識を持つこと。
空腹こそ善という意識を持つこと。
今まで感じていた、めしを抜くことへの罪悪感を
それがなんの理由もないパブロフの犬状態であったことを、
理解することだ。 |
俺の経験だが、超空腹で眠ると、おいしいものを
食べる夢を見られるよ。
夢の中で、ちゃんと味も満腹感も感じる。
俺は、なぜかよくビーフシチューを食べる夢をよく見た。
んで、目が覚めて夢だと気づくのだが、超得した気分。
なにしろ、夢でいくら食べてもゼロカロリーだからな。
名づけて、夢で爆食ダイエット。
我ながら斬新だ。 |
もうひとつ、過激スレ49より。
腹が減ったら、「腹よ、勝手に減っていろ」とでも考えること。 腹が減ったからなんとかしなくてはならない、というのではなく、
減らしたままにしておく。
すれば、空腹感はいつの間にかなくなる。 |
上記記事と合わせると、
「ダイエットなのだから、空腹になるのは当たり前。
空腹感を苦痛と思わず、力一杯肯定しよう」ということであろう。
食べ物が夢に出てくるほどの空腹感を味わい、
自分の頭と心に「空腹こそ善」「空腹こそ百薬の長」と言い聞かせて空腹を凌ぐことが、
ちゅか君ダイエットのキモの部分である。
★ 「空腹感」の正体
ちゅか君ダイエットでは肯定されている「空腹感」についてだが、
空腹は血糖値の低下で起こるものである。
血糖値が低下した状態だと、過剰な食欲を招きやすくなる。
そうなると、食欲のコントロールができなくなり、つい食べ過ぎてしまうのだ。
(さらに言えば、太っているから食欲がコントロールできない…のではない。
肥満は、食欲をコントロールできなかった結果、そうなったものである)
それだけではない。
過剰な食欲に、食べたい欲求を抑えつけるストレスが加わると、
満腹中枢の歯止めがきかずに過食に走ってしまうこともある。
そうなれば、リバウンドまっしぐらだ。
現にちゅか君自身も、今回のダイエットでは食衝動を抑えきれず、
つい過食に走ってしまうことが多く、思うように体重が落ちていないことを告白している。
さらに、この食衝動と、「何が何でも痩せたい」という強い気持ちと、
何がしかのストレスが加われば、摂食障害のトリガーにもなるのだ。
そう、ちゅか君ダイエットは、リバウンドと摂食障害のスリルをも味わうことのできる、
ハイレベルで奥の深いダイエットなのである。
しかしカリスマの理論によれば「減量とリバウンドは、また別の話」であり、
食べ過ぎの日が続いても「ごく稀な過食は、ダイエットには無関係だ」と自身に言い聞かせて、
食衝動を満足させたら、再度極端な減食にトライすれば良い…ということのようである。
★ 追記:過食を侮るなかれ
ちなみに…
過食モードに入ると、食事を「普通の一食」に抑えようとしても、
ひたすらに食べ続けてしまい、そう簡単には満足できない。
ドカ食いする人の食事内容を見ると、
かなりの時間、相当量の食物をひたすらに食べ続けている。
食欲がコントロールできなくなるため、3月31日付記事文末の「ちょっと補足」で
「もちろん、ダメよ」と書いてあるような食べ方をしてしまうわけだ。
抑え切れない衝動のままに、数時間かけて、目の前にある食べ物全てを平らげる。
食べ物がなければコンビニやスーパーに走り、食べ物を調達してくる。
過食時の食衝動とは、そういうものだ。
そこに、一日一食・三食の区別はない。
過食は、そんな生易しいものではないのだ。
つまり、ちゅか君は「リバウンドの速度」に関して、明らかに嘘を言っている。
しかしこれは、減食の反動でドカ食いしてしまい自己嫌悪に陥る人々に対して、
カリスマが敢えてついた「優しい嘘」であると思われる。
【戻る】