停滞期のこと”質量保存の法則”

カリスマダイエッター・ちゅか君は、独自のダイエット理論のみにとどまらず、
刺激的な仮説をいくつか発表している。

そのひとつが、★最重要事項★と位置付けられた
「停滞期のこと”質量保存の法則”」であり、4月5日の記事にて発表された。

(引用にあたり、一部を中略)

これから述べることは、
僕が、このブログで語ろうとすることの中で、最重要のポイントであります。

ダイエットの正否を分けるのは、この一点にある。
このポイントの以外のことは、いずれも、何はどうあれ、
続けていればいずれにせよ減量は成し遂げられるのに
早い遅いとか、そのぐらいの差にしかならないレベルの問題ですから。

私が今回語ろうとする、その一点、正否を分ける唯一のポイントとは、
いわゆる「停滞期」のことです。
ダイエット者が、ダイエットを挫折するのは、停滞期を乗り切れずに、
そして、失望をし、そしてダイエットを中断する、ということによっています。
従って、これさえ乗り切れれば、ダイエットは挫折することなく
必ず成功するのである、と、そう言い切ることができるのです。

それでは、
どうすれば、停滞期を挫折せずに乗り切れるのか、
その具体的な方法とは?

それは、停滞期のメカニズム・理由を理解することです。
そうです。「理解する」ことが、挫折せず達成する方法なのです。

要するに、停滞期は、効果が現れずに無になってしまっている
無駄の時期である、と思わずに(これは間違いであるから)、
停滞期こそ、真に減量が進んで、真に本当の成果を上げている、
ダイエットでもっとも有意義な時期であることを、
それを理解することなのです。
これにより、停滞期に失望するということを、ダイエット者は起こさずにすみます。
これにより、ダイエットは成功するのです。
しなくてはならないことは、「理解」なのです。

ダイエットをしていると、どんどん体重が減っていくわけ
なのですが、ちゃんと(摂取カロリー)−(消費カロリー)をマイナスにしているのに、
それなのに、ある一時期、一定の期間。
体重が日々全然減らず、一定の目盛りで下げ止まる。そして、しばらくそのまま。
そして、なおも、ダイエットを続けていると、しばらく
(2週間とか、それ以上とか)、して、目盛りはある日急にまた動きだし、
1〜2日の間で、2キロとか、2.5キロとか一気に減る、というそういう現象です。

そうです。
2〜3週停滞して、その後に1〜2日間で2キロほど減、
そして、そこからまた、2〜3週停滞して、1〜2日間で2キロ減、
その繰り返しで減量が進むという、
そういう流れが僕の場合は常にそうでした。
(僕以外の方も多くそのようです。
この2〜3週の停滞というのが、減量の所定の
プロセスならしいのです。)

まず、
大前提とされるのが、減量そのものの原理です。

摂取カロリーを消費カロリーに対してマイナスにすると、
この差の分は、体脂肪を燃焼させたカロリーで補われる。
体脂肪がエネルギーとして消費されるので、体脂肪が減って、体重が減る。


要するにこういうことです。
ここまでは、僕もそのとおりの認識ですし、
アカデミックな方面でも意見は一致してるでしょう。
そうです。摂取カロリーを不足させずして、
減量はありえないのです。
どのような減量法を取ろうと、それは絶対です。

そして、従来のアカデミックの解釈では、

なぜ、ダイエット中、カロリーが不足しているはずなのに、
それなのになぜ、体重計の目盛りは停滞するのか、
という疑問に対する回答として、

***************
人体は、体重を一定に保とうとする働きがある。
カロリー収支がマイナスになった場合、
体脂肪を燃焼させて補うのが通常であるのだが、
ところが、
体が、飢餓に対して危機感を認識すると、
体は自動的に、これに対して、日常の消費カロリーや
基礎代謝を落として対抗する。
すなわち、体が省エネ状態になるわけである。

これこそが、カロリーがマイナスなのに、体重計
の目盛りが減っていかないこと(すなわち停滞期)の原因である。
******************


 ↑
このように回答されています。
私は、これは明白に誤りであると思う。
どんなトリックを使ったところで、
1キロカロリーの摂取カロリーから、
2キロカロリーの熱量を得ることは不可能であるから。
あたかも、こんなことが可能であるかのような
言い回しは、冷静な科学者の考えることとは到底思えません。
もしも、これが可能だとすれば、天地を揺るがすほどの大発明・大発見。
世界のエネルギー問題はたちどころに解決するでしょう。
一方で、人体が本当に消費カロリーが落ちているというならば、
ダイエット中で停滞しているとき、
人体の体温は必ず下がるという減少が確認されるはず。
ところが、そんなことは一切ありません。
この説は誤りと断定できると思います。

そして、
対する私の意見の方ですが、次に述べることは、
私(カリスマダイエッター:ちゅか君)の中でも
仮説に過ぎないことで、自信満々という訳に
行きません。
昨日話したとおり、優秀で話の分る研究者・医学者の
方は、ぜひ、後日データで私の仮説を裏付けて
いただきたい。それを期待するものです。

私の説とは、そうです。
「質量保存の原則」が停滞期の原因である、というもの。
どうです?目新しいでしょう?
ですが、奇をてらったものではないのです。
仮説に過ぎないんですが、私の中では確信に
なっております。

科学者・医学者達は、
科学の基本中の基本である、
「質量保存の原則」を忘れている。

それは、体脂肪が燃焼されたする。
すると、その体脂肪の質量は、燃焼によって、消滅してしまうかのような認識でいる。
これが、大間違いなのであります。

この時点で、もう「なにをバカな」と思われる、
科学に疎い読者もおられると思いますが、
冷静に思い出していただきたい。
ろうそくに火をつけると、ろうそくはどんどん短くなって、なくなってしまう。
ガソリンを満タンにして、自動車が走ると、ガソリンは
どんどん少なくなって、やがてなくなってしまう。
燃焼したら、質量が失われるのは当然じゃないのか?と。

そう思われた人は、ぜひ、「質量保存の原則」で
ウィキペディア(百科事典サイト)ででも検索して
再学習をして見てください。

そうです。

例えば、燃焼したガソリンの質量は、二酸化炭素と
水(水蒸気)になり、排気筒(マフラー)を通って、大気中に返っていっています。
1キロのガソリンを燃焼した場合、大気中に返る質量も、かっきり1キロ。
物質・物体の質量は、ただの1グラムさえ失われることはありません。

そうです。
質量保存の法則は、これは、基本中の基本たる
絶対の原理です。そう、”絶対”なのである。

これを、ダイエットの場合で考えた場合、
例えばある人間が、10キロ体重を減らしたとする。
この場合において、あたかも、
「10キロの体脂肪等が燃焼してその質量は
消化されて失われた」というようにイメージする
のは、間違いであり、
減った体重の分は、必ず、物質が体から出て行くという
形式を取らなければならないのです。
これは、「絶対」の原則。

さて、ここからがポイントです。

自動車がガソリンを炊いて、走っているという場合、
自動車には排気筒というものがあって、燃焼され次第
排気されていくので、どんどんガソリンタンクのガソリン
は減って行きます。
ガソリンの燃焼とは、文字通りの燃焼でありますから。

ところが、「体脂肪を燃焼する」というのは、これとだいぶ違う。
細胞は、エネルギーを消費するには、ブドウ糖などの形式で消費する。
単純に「燃焼」というのではないため、複雑な化学変化を経なくてはならない。
そのためには、各細胞内のみならず、体内の化学変化を
つかさどる内臓の各器官、肝臓等がここで働くわけだが。

なにぶん、人間には、排気筒はついていない。
肺は、酸素を吸って、二酸化炭素をはいているが、
吸う空気の質量と、吐く呼気の質量に大きな差があるとは思えない。
後、人体から、質量のある物質が出て行く出口は、
皮膚(皮膚呼吸と、汗腺からの水蒸気、汗)と、泌尿器、そして、肛門。

そうです。
ガソリンも、ろうそくも、燃焼の結果出るものは、水と、二酸化炭素であった。
それは、ガソリンもろうそくも、
分子を構成する原子は、炭素と水素が主であるからだ。
炭素原子は、燃焼すなわち、酸素と結合すると、
二酸化炭素になる。水素原子が燃焼すれば、水になる。
そして、人体も、ブドウ糖や脂肪など
すなわち炭素や水素の化合物を燃焼させてエネルギーにしている。
結果でる主要なものは、当然、水と、二酸化炭素である。

二酸化炭素は、呼気として、肺から出ている。
すれば、残った質量は、水となって、出て行くはず。
そう、人体の主な水の出口は、皮膚と、泌尿器。

結論を述べます。

体脂肪を燃焼させて、摂取カロリーの不足を補うという
「減量」の効果は、摂取カロリーを不足させている間、
常に継続されている。
すなわち、体重計の目盛りが動いていない間にも、
実は、どんどん体脂肪は毎日減っている。

ところが、体脂肪からエネルギーを得るための化学変化は、時間を掛けて行われる。
体脂肪は、確かに毎日減っているが、化学変化の最後の結果として
水分の形を取って、尿等になって排出されるまで、時間が掛かる。
この分の質量は、その間は、各細胞や、化学変化をつかさどる
臓器内などに、保留されている。

それが、なぜ、約2週間分の保留となるのか、
そして、保留の期間をすぎたあと、なぜ、一気にまとめて放出されるのか?

これは、私にも予想がつきません。
おそらく、なにか理由があるのだと思います。
ぜひ、私の意志を次ぐべき、後進の優秀な科学者・医学者に
このあたりの解明の期待をいたします。

また、現時点で、私の仮説を少しでも補強すると思われる事実としては、
例えば、体脂肪計と、体重、腹囲などサイズと体重、など、
同時に計っている人のデータがあります。
サイズは減っているのに、体重が減っていない、などの
データが、実際には、多数あります。
これは、従来では、「たまたまの誤差」として片付けられていましたが、
私の仮説によれば、それは当然起こるべくして起こっていることであるから。

以上です。

さて、そして、昨日述べたことを繰り返しますが、
どうして、この「停滞期の理解」が、ダイエットにとって最重要事項なのでしょうか?

人間は、目的・理由のないことはできないのです。
やった結果、成果が皆無では、人間は、必ず、やめてしまいます。
停滞期が、人間に、減量をあきらめさせるのは、
減食(なり運動なり)しても、効果が無であった、ということに失望してしまうがためです。

やったことに、意義がちゃんとある、と言う意識が、
続けるためには必要なことなのです。

上記のように、体重計の目盛りは動かなくても、
ダイエットの成果はあがっているのだという事実、
これを知ることは、
知るだけで、効果があがるということ、
それは、知識としては、結果に直結する最重要事項と、
そう位置づけることができるわけです。

この仮説、一部内容に明らかな誤りがあったためアップ後に訂正したり、
分かるような分からないような目の滑る内容であったりしたこともあって、
コメント欄には多数の意見が寄せられた。
その一部を見てみよう。

じゃあ、体脂肪はどうやって細胞のエネルギーになるの?
書いてることのレベルがまちまちだからちぐはぐな説明になってるんだと思うけど。

でもって細胞はブドウ糖を燃やすの(笑)?

教えてよダイエット博士。

Posted by:目撃者  at 2008年04月05日(土) 20:29

あーん。もう。

僕はですね。
今回の★最重要事項★の内容を、
このブログの目玉と位置つけているわけなのですよ。

んで、
細胞がブドウ糖をエネルギーに、と最初書いていたのは、僕の間違い。

ちと検索してみたら、
ブドウ糖が、体脂肪になるのは事実で、その逆はない、ってことらしい。

んで、最初の人のコメントを削除したのは、
そんな枝葉の部分の間違いを指摘されても僕の論旨そのものに影響はないのに、
今回の珍は、これまでで一番だ、なんて僕を逆なでにするしね。

あたかもこの目玉の理屈全体が
間違っているという印象をあたえてしまうでしょう?

まあ、今回の理論については、
僕も最初から「実は自信ない」
「突っ込まれても反論できない」
と認めた上で述べてますからね。

それとも、自信ないなら、述べない方がよかったのかね?
停滞期でも実は体には確かに効いているという意識、
これこそ秘訣だと僕は考えているんだが。

Posted by:ちゅか君  at 2008年04月05日(土) 20:36

>ちと検索してみたら、
>ブドウ糖が、体脂肪になるのは事実で、
>その逆はない、ってことらしい。

こんなレベルでしか「現状の通説としての代謝」を理解してない人が
代謝に関して「まだ誰も気付いてないような真理」にたどり着けるのか?
甚だ疑問と言わざるを得ない。

「そんな気がする」は仮説ではない。
枝葉=デテールの信憑性に乏しい理論に説得力があるとお考えか?

仮にも「仮説」という言葉を使って発表するのであれば、
発表した後チョコチョコ手直ししないといけないレベルのものを晒さないで欲しい。

Posted by:目撃者  at 2008年04月05日(土) 20:51

目撃者氏の突っ込みはもっともだ。

そして、今回のちゅか君の文章の内容を極限まで要約すれば、
このようになるだろう。

●停滞期に入っても、
  「体重が落ちていない」と落胆したり諦めたりしてはいけない。
  失望することなく、引き続きダイエットに励もう。


では何故ちゅか君は、たった3行で言い表せることについて、
ここまで行数を割いたのか?

それは、読者の頭を判断停止に陥れるためである。

一見もっともらしい、しかし珍妙な仮説を述べることで、
それを読んだ者は理解しようとしても理解できず、わけが分からなくなって判断を停止してしまう。

その状態で、本来伝えたいメッセージをポンと伝えることで、
言葉が抵抗なく読者の頭に入る…という、そういう寸法なのだ。


さすがカリスマ、芸が細かい。
我々に出来ないことを、平然とやってのける。

しかし、そこにしびれる、あこがれるッ! 者がいないのは何故かッ?

…いや、そこは敢えて考えまい。


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