運動否定論「大長文」
@その内容と、要旨のまとめ

どれだけ独自の「運動否定論」を声高に主張しても受け入れてもらえないちゅか君は、
自身の伝えたいことが正確に伝わっていないと考え、
カリスマ流・運動否定論を説明・補強する「大長文」を書き上げ、発表した。

この「大長文」について、数項に分けて分析・解説する。

08年5月6〜13日の記事を引用。
無駄に長い文章であるため、フォントを小さくして紹介。
(注:文意を解り易くするために、必要最低限の範囲で中略・再編集をしております)

【運動で体重を減らすことは無理である、という説の引用】
実は、運動のみによって体重を減らすのは、これは無理であることは、
多くの冷静な理論家の方、多くの実績あるダイエット実践者の方には、とっくに知られていたことであります。

医院等で配布されている「生活習慣病」に関する公的なパンフレットにも、
「運動だけで、体重を減らすことはできません。運動の消費カロリーは多くありません。
例えば、1時間のウォーキングの消費カロリーは、茶碗に軽く1杯のごはんのカロリーにも及びません。」
と明記されています。

また、「男の低インシュリンダイエット実践法」(永田孝行著 主婦と生活社)には、

************
運動をすれば、カロリーを消費した気になります。
しかし、散歩やスイミング、ジョギングといった運動では、それほどカロリーを消費したことにはなりません。
カロリー計算だけからいえば、私たちが考えているちょっとした運動では、
ほとんど効果がないに等しいでしょう。
************


さらにまた、
「NHKためしてガッテン流 死なないぞダイエット」(北折 一著 アスコム)では、

***************
もともと、運動で消費できるカロリーは、その充実間や苦しさに比較してあまりにも少ない
(中略)
「がんばった自分」に対して得られるのが「少しも変わらない体型」だったとき、
モチベーションを維持することが、果たしてできるであろうか。
(中略)
ダイエットを成功させるために必要なモチベーションは、
「小さな成功体験」による「喜び」によってこそ作られる。
「うまくいってる感」がないと、ダメなのだ。
運動によるダイエットを試みる場合、「実行した、という充実感」は容易に得られるが、
それを「うまくいってる実感」と取り違えやすい。
それだけに、結果としてはかえって「がんばったのにダメな自分」
あるいは「がんばりきれない自分」に到達しやすいのだ。
そんなわけで、「続ける」ことが極めて困難になるため、
挫折しがちなのが運動によるダイエットなのである。
*****************


このように、多くの識者は、運動の減量効果が、「ほとんどない」ことをすでに明記しています。

そして、挙げた2つの書籍も、
運動をしたものは、カロリーを消費したということでいい気になり、つい、「汗をかいた後のビールはうまい」や、
朝30分散歩しても87キロカロリーしか消費しないのに、散歩のあとの朝ごはんはうまい、となり、
それよりだったら、散歩せずに朝食を抜いた方が、カロリー面ではよっぽどマシ、とか、
そこの点にも言及しています。
(先の記事で、「完全にゼロ」という論拠として僕があげたことと内容が一致。)

これら書籍の趣旨は、もちろん、私(ちゅか君)も同意見であります。
そうです、私は、この点では目新しいことを言っているわけでもなく、
とっくに広く知られた当たり前のことを強調していたのみであったわけです。

【「運動せよ」という誤りの実例】
ところが、その一方で。
「運動こそ、減量に不可欠なもの」
「運動さえすれば、食事制限カロリー制限は不要。」
「体重を減らせる唯一の方法が、運動」
なる、大間違いが、垂れ流され続け、喧伝され続けているのも事実。
件数から言えば、こちらの方がずっと多いのです。

僕は、この点をもっとも問題視するものです。

そして、さらにややこしいことに、
運動だけでは決して体重を減らせないことを知っている賢明な人と、
インターネット上でこの点(運動だけでは減量できないこと)を議論すると、
「そんなことは、誰でも知っている」
「運動だけで、減量できるなんて、そんなバカなことを言っているヤツなど、いましたっけ?」
「食事制限が不要と言っているヤツだって? それは、お前の脳内にしかいないよ。プ。」
だとか、そういうことが返って来たりします。
この人たちは、真実をご自分が知っているということまでは、よろしいのだが、
だが、間違ったデマが実際に広まっているという問題を認識していません。
これも問題の一部であります。

そこで、誤りの実例を次にあげて見ることにいたしましょう。

「気になる症状を完全チェック からだ(危険信号)SOS」(阿部聡著 土屋書店)という本ですが、
著者の肩書きとして、「医学博士」他を長々と表示してあり、TV出演も多数だと言います。
そして、勤務している病院名、卒業した医大名も恥ずかしいぐらい長々と表示。

この本に、

**************
大切なのは体の脂肪分を燃焼させ、減らすこと。
体の脂肪は、運動することでしか減りません。
他のいかなる方法も、一度ついてしまった脂肪を減らすことはできないのです。
もう一度いいます。
つまり、脂肪は運動でしか減らないのです。
**************


と、しっかり断言されています。
いうまでもなく、完全なる誤り。

レッキとした現役の医者、「医学博士」なる人が、著書に、こんな明白な誤りを断定形で述べているのは、
これは、ずいぶんな問題なのではないのでしょうか?

これが重大な誤りであることは、公的パンフにもあきらか。
「運動不要」論までいかなくても、必ず食事や摂取カロリーの方のコントロールを伴わない限り、
運動だけでは体重は減らせないことは、これは、公にも認められれ、疑う余地がない事実なのです。

さらに、この本の別な箇所(肝機能の箇所)
では、QアンドAとして、

***************

ガンマGTPが200以上で、脂肪肝と診断されました。いったん肝臓についた脂肪は取れないのでしょうか。


取ることができます。
方法は、原因となったお酒を一時的に止め、これ以上脂肪を付けないこと。
そして、通常のダイエットと同じように運動を絡ませて脂肪を燃焼させる(減らす)ことです。
ちなみに、20分以上の運動をしないと、脂肪は燃焼してくれません。
できるだけ運動を心がけてください。
**************


 ↑

まあ、好意的に見れば、
「運動を絡ませる」という表現は、ダイエットすなわち食事制限に運動を併用しろ、とも読めないこともない。
だが、それよりも、その前に引用した部分は、「ダイエット」なる項での記述なのだから、
やはりこの著者は、ダイエット=運動のみ、とそう考えているのであるから、この好意的な解釈は成り立たない。
つまり、この著者(医学博士)は、運動のみ、でしかガンマGTPを減らせないと
そう考えてそう主張しているわけだ。

もちろん、これも誤りである。

現に、この私は、ガンマGTPが300台以上から、20分以上の運動どころか、
運動と名のつくものなど一切せず、減食のみで体重を減らし、
そして、短期間(半年以内)で肝機能の数値をすべて正常値に戻した経験が、数度もある。

ちなみに、この本において、非アルコール性の脂肪肝(肥満性の脂肪肝)のことについて、
触れていないのは不十分である。

かくいう私は、肥満時には、あまりお酒を飲まず、ダイエット時や、体重が減っている時に
アルコールがうまくてうまくて飲みすぎてしまうということをやっている。
つまり、私(ちゅか君)は、アルコールをさんざん飲みながら、肝機能を正常値に戻したのである。
非アルコール性の脂肪肝においては、こういうことも可能であるということなのだ。

また、別の方も見てみましょう。

先にも引用いたしました、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の
「初心者の質問に答えるスレ」の回答者氏の発言ですが、

*******************
238 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日: 2008/03/28(金) 22:08:57 ID:+8u5tKH2
166cm 65kg 34.5%
どうしようもない体型です・・・何度もリバウンドして代謝低いだろうし、冷え性、猫背自覚しています。
今までは食事制限、ショコ(引用者注:踏み台昇降のこと)(ビリーも少し)でダイエットしていましたが
ジョギングの方がやはり効果出るのが早いんでしょうか・・・
太ってD70→D75になったんですが胸は極端に落としたくないです。
アドバイスお願いいたしますorz

239 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/03/28(金)
22:34:34 ID:+x1lY9ta
>>238
(中略)
2 どうしようもないとかグダグダ言ってないでまず運動を継続しましょう。
高い体脂肪率の改善は長い時間がかかります。
ジョギングだろうがビリーだろうがウォーキングだろうが、まず一年継続しましょう。
はっきり言いますが、特効薬は時間です。
一年がんばって運動しなさい。
まずは目の前の三ヶ月。夏まで運動を継続してみせなさい。
率直に言うけど、貴方、運動継続できたことないでしょう・・?

3 食事制限なんてイラネ。まず運動し続けてみせろ。話はそれからだ。
減らさなくていいから、余計なモンを食うな。菓子だのジュースだの間食をするな。
してないなら、本当にそのままの食事でいい。多分してると思うが。

4 効果出るのが早いんでしょうか・・という質問してる時点でNG。
貴方はもはやどうがんばっても「半年以上一年まで」がんばりつづけなければならないのです。
少しでも工夫して速く終わらそうなんて思うのが間違いです。
贅肉は罪の証。黙って真正面から償いましょう。
*******************


このように、
「食事制限などイラネ」 「『(運動を)半年以上一年まで』がんばりつづけなければならないのです。」
などの大間違いを、大いばりで断定形で述べてる人が、
実際に、「回答者」レベルの人間のうちに、実在しています。
この人ひとりだけでなく、この手のやりとりが、
この掲示板のスレッドでは何度も繰り返され続けているのです。

これが、現実です。

「体重を減らす方法は、唯一であり、それは”運動”」なる妄言は、
シロウトから経験者、掲示板の回答者どころか、「医学博士」の書籍にいたるまで、
ずいぶん広範囲にデマが広められてしまっているのです。


それでは、誤りのデマが広まっていることに、どういうデメリットがあるのか、
そして、この誤りをしっかり批判して、正しい事実の方を広めていくことには、どういうメリットがあるのか、
その点を考えて見ることにしましょう。

私が、これまで、いろんな身の回りの人々と時々、雑談をした限りにおいては、
多くの(ほとんどの)人は、運動すれば痩せられる、
運動しなければ痩せられない、と、そう考えています。
そして、なぜ、自分は痩せられないのか、を話す人は、
「運動なんかやってられるか」「運動などする時間はない」とそのように必ず話します。

そうです、
いかに、デマの広まりが根深いか、それがわかるというものです。

いうまでもなく、運動になど減量の効果はほとんどないのであるから、
運動できない、したくない、からと言って減量をあきらめる必要は全然ありません。

そして、このデマのデメリットの重大さが、ここに判明しています。

そうです。
本来減量をしたい人間に、そして、減量をあきらめる必要のない人間に、
不必要に、減量の断念を強いているという、そういう罪深いデメリットです。

まあ、ここでは、とりあえず、運動の健康メリットを、言われているものを
すべて事実と一旦認めておいたうえで、話すことにしましょう。
(本当は、全部そのとおり認めるということでは、僕の考えでは違うのだけれども)

運動に、どんな健康メリットがあるにしろ、
運動抜きで体重を減らすことは、実際に容易なことである。
そして、肥満者が体重を減らすことには、この健康上のメリットは論証されつくして明白なものある。

運動が(体重を減らす効果がないにせよ)健康に有益であるから、と言って
それを勧めるのは、そこまでは正しいのだろうが、

だからと言って、もっとも明白な肥満の害、それを除くのを
デマによって阻んでいたのでは、元も子もないではないか?
むしろ、差し引きでは大きなマイナスではないのか?
肥満由来の疾病による死者の数が膨大であることは、これは、ハナから明白なのであるから。

私が、愛読させてもらっているダイエット関連のブログが何個かあるのですが、
そのうちひとつの方は、これは筆者の方は130キロ超から50キロ減らしたというすごい方であります。
この方のブログを拝見しますと、

運動だけで痩せられると考え、水泳をした、
 ↓
あまり減らない、
 ↓
あれこれ聞いてみたら、どうやら食事制限”も”必要なみたい。
 ↓
食事制限を開始、
 ↓
減っていく。

という経緯である模様です。
そして、この方は、1日1,500キロカロリーの食事制限プラス水泳一日30分で、
130キロから50キロの減量を達成したと言う。
まあ、計算してみれば、その50キロの減は、ほとんどすべて減食により減った分です。
一日30分の水泳など、まったく足しになっていないのは明らか
(なぜなら、それをしなくても同じ結果であったことは明白だから)なのですけれども。

この方のブログからも、”運動のみ”減らせると、最初は考えたというこういうデマの根深さが判明しますね。

また、後日談がありまして、130キロもの超肥満であってもヒザや腰に負担が少ないという
”水泳”を選ばれたのは、これは賢明であったのですが、
それでもなお、減量前よりも、腰が痛い、と吐露されています。
体重を50キロも減らしたからには、腰の負担は大きく軽減されているにも関わらずです。
運動のリスクがいかに大きいか、分るというものですね。

そして、もう一方。
先日ほどから引用させてもらっていますoahyouさんという
DHCブログの僕の友人になっていただいている人なのですが、
この方は、しっかり正統派の知識を持ったうえで、
(運動の減量効果、運動の目的等を過大にでなく正しく評価なさっている)
それでも、運動を控えておられます。
運動のリスクをきちんと考えているからです。

以上のとおり、「運動しなければ痩せられない」デマの有害を、考えてみました。

【運動のリスクについて】
そして、次。

運動そのものの有害さについても、ここで述べておくことにします。

別冊宝島の「日本人のはまる健康の落とし穴」という本の記述です。

*************
誰よりも健康に気を配り、ランニングや水泳に励んでいた人が、ポックリ死。そんな話をよく聞く。
職業別の平均寿命もスポーツ選手は最下位に近い。
(中略)
横浜スポーツ医科学センター診療子虚長の高田英臣氏は、
「日常生活の中で、スポーツはいちばんハイリスクな行為」と断言する。
(中略)
ちなみに日本内科学会誌に発表されたデータでは、
スポーツによる突然死の第1位は、ランニング、第2位は、ゴルフ、第3位は水泳。
***************


そして、ランニングについて書かれたページでは

***************
はっきり言ってジョギングは危ない。39歳までの世代で、突然死率が最も高いスポーツである。
ランナーの事故が多い理由はまず、誰でも手軽に始められるわりに運動強度が高いこと。
動きが激しいので心拍数が上がりやすく、心臓にも負担がかかりやすい。
そして、身体へのショックも大きい。
(中略)
ジョギングでは、両端が地面から離れる瞬間ができる。
そして、片足で着地してジャンプの衝撃を受け止めるため、体重の3〜4バイもの負荷がかかってしまう。
硬いアスファルト道路ならなおさらだ。
足首、膝、腰を痛める原因になり、血圧も上がる。
***************

***************
07年、象徴的なジョギング死事件があった。
メタボリックシンドローム対策として、三重県伊勢市役所が企画したダイエット作戦
「七人のメタボ侍 内臓脂肪を斬る!」に参加していた47歳の男性課長が、休日の朝、
ジョギング中に虚血性心不全で倒れて路上で絶命。
(中略)
「腹囲10センチ減」を目指して、ジョギングに加えビリーズ・ブートキャンプにも励み、
保健士に「急激な減量は危ないから4センチ減を目標に」とアドバイスされた矢先だった。
**************


と、ずいぶん深刻な記述が。。。。

ランニングだけでなく、登山、ウォーキング、自転車、水泳、ゴルフ、と、
それぞれに、見開きが当てられて、その深刻な現状が述べられてます。
興味ぶかい本です。
で、どのぐらい死者が出ているのかは、載っていないのですが、
ゴルフのページにのみ、ヒントが。
年間200人以上がゴルフ場で倒れてなくなっている、と。
そして、ゴルフは、死者数2位で、1位がランニングで、3位が水泳なのだ、とあるから、
ランニングでは、200人よりもっと多い、
水泳でも、100人以上ぐらい(?)は亡くなってるということになるのであろう。(推測)

運動のメリットだけ述べて、リスクを述べないのは、フェアではありません。
また、”運動派”の人々は、行き過ぎた減食のデメリットを挙げて、未だに、拒食症で亡くなったという
カーペンターズの女性歌手のことを、何十年も前の事件で、
しかも、ただ1件の実例を、引き合いにだしていますが、
年間何百人も運動でなくなっていることの方をスルーするのは、不公平きわまりないことですね。

【摂取カロリーと消費カロリーは、平常時においてバランスしている】
私(ちゅか君)は、ご承知のとおり、
「運動の減量効果は、完全にゼロ」
「体重を減らす唯一の方法は、ただひとつ、減食のみ」
ということを、口をすっぱくしてさんざん申し上げて来た者であります。

ところが、これを信じない者、これに反発する者がいかに多いか。

先に大長文その@で述べましたとおり、
運動には、体重を減らす効果が「ほとんどない」ことは、すでに公に正しく広く認められています。
(一部の妄言者を除いて(笑))

ですが、それでも、

「ほとんどない」までは知っている賢明な人からも、

「『完全にゼロ』とは、何だ?、そんなはずはない。
少なくても、これこれのカロリーが消費されているのは事実なはずだ。」
という趣旨の反論が実際にこちらのコメントでも多数いただいております。

確かに、これについては、説明が若干必要です。

この点は、次のように考えて見ていただきたい。

ソファに座って、テレビやDVDを見るとします。
すると、1時間当たり、これこれのカロリーを消費する。
カロリーを消費するのは事実であるのだから、体重が減らないはずはない。
ところが、実際には、これでは、まったく減らない。

そこで、この者は、インターネット上の掲示板で質問をした。

Q 体重を減らそうと思って1時間テレビを見たのですが、全然減りません。
   どうしたらよいでしょうか?

そうしたら、ダイエットに詳しい経験者らしき投稿者の回答では、

A 1時間では足りません。もっとテレビを見る時間を増やしてください。
  2時間で足りなければ、3時間、それでも足りなければ、5時間でも6時間でも、テレビをもっと見てください。
  そして、短期間で結果を出そうというのも間違いです。
  それ(テレビ1日6時間)を半年でも1年でも続けてください。話は、それからです。

このようなやりとりをイメージしていただければ、理解しやすいと思います。
言うまでもなく、私(ちゅか君)が回答者であれば、ここは、
「テレビ視聴など、減量効果は完全にゼロ」を強調して、
減量目的でテレビを見ることなど、まったくのナンセンスであることを指摘します。
さて、皆さんはどうでしょう?

そうです。
体重を減らす目的でテレビを6時間も見るなどとということは実にばかげています。
テレビ視聴がカロリーを消費するのは実際に事実であるにも関わらずです。
それでは、体重を減らす目的で運動をするのは、
これは、どうして正しいと考える人が後を絶たないのか、それはなぜなのか、という点。

私(ちゅか君)が、これに回答をして差し上げる。

それは、
テレビを見るのは、楽で、簡単で、誰でもできることだからです。
運動をするのは、苦痛で、困難で、向いている人、はじめから
運動が好きな人、忍耐強い人でないとできないことだからです。
楽=悪、苦=善、という、オカルトな精神主義がここに所在しています。
人類は、未だにオカルトに苦しめられ続けているのです。 

運動の減量効果は、「ほとんどない」ことは、
すでに、公的パンフにも、識者の著書にも明記され、正しいと周知されているのですけれども、それでも。
カロリーが消費されているのは実際に事実である以上「完全にゼロ」とは言い過ぎではないか?
そういうご指摘への私(ちゅか君)からの反論であります。

そして、すでに述べていたこととも、重複する部分もありますが、順を追って再び述べたいと思います。

そういうわけで、続けます。

かつて、コメント欄からいただきましたご指摘で、
「運動をすればおなかが空くので、余計に食べちゃう」などという”幼稚”な理論ではあるまいな、
という意味のことがありましたが。

早い話が、僕の主張の要旨はそのとおりです。
ですが、”幼稚”な理論では決してないと考えます。

先に引用しておりました2件の書籍、
「しなないぞダイエット」と、「男の低インシュリンダイエット」にも同様のことが指摘されており、
また、いろいろなパンフやサイトにおいても、
「運動したから大丈夫と言って、少しでも余計に食べてしまえばなんら意味なし」的ことが
指導事項としてあげられています。

私の理解によれば。

摂取カロリーと、消費カロリーは、通常は(ダイエット時以外は)、バランスしているものです。
消費カロリーに見合ったカロリーを摂取しなければならないのが人間という生命体であり、
それは、食欲をフツーに満たす分摂取していれば、自然と調整されるものです。

暑い夏になれば、多くの人は、食欲が減退しますが、
これは、気温が暑いために、一定の体温を保つ人体が、
自分の体内で発熱する分の消費カロリーが少なくなるためです。
(この理屈は、周知されている。テレビでも指摘されるぐらい)

従って、「食事制限」「摂取カロリーのコントロール」を「努めて」意識的に行わない限り、
運動その他でその人のそれまでの日常以上のカロリーを消費したとしたならば、
その分は、必ず”無意識”のうちに、摂取カロリーの増加という形で補われ、
”消費カロリーの増による体重の減量効果”は、必ずゼロになるのです。

それならば。

ならば、摂取カロリーは普段どおりのままで、運動をしたらよいではないか、
それならば、体重を減らせるはずだ、というそういう話になりますが。

これは、確かにそのとおりです。( ´_ゝ`)

ですけれども、私(ちゅか君)の理解によれば、

この場合であっても、運動の消費カロリーで体重を減らした、とそう理解すべきではなく、

本来、消費カロリーの増に見合って摂取カロリーも増にならねばならなかっとところを、
「努めて」「意識的に」摂取カロリーを普段とイコールに調整したという、
そういう、「食事制限」の効果によって、体重を減らしたのだ、と、そう理解すべきなのです。
そうです。
これは、たとえ、摂取カロリーを減らしたわけでなくとも、事実上の「減食」なのです。

このようにお話すると、皆さんは、またもこれを、「屁理屈」と思われることでしょう。
ところが、そうではないのです。
( ´_ゝ`)

これ(運動の消費カロリーでの減も、「減食」の効果として把握すべき理屈)を、
屁理屈だ、と思う人の考えは、おそらく次のような論拠。

それは、すなわち、

”消費カロリーの増を、「それに対しての摂取カロリーの減」だと強弁してるにすぎないではないか。
それは、どっちでも同じであることを、言い回しだけを違えて論理を逸らしている。
なんら、本質をついてはいない。”

なる論拠であろう。

だが、これも違う。

例え話ばかりで恐縮だが、免許の点数制度というものがある。
一定の違反が累積された場合、免許取り消しや、停止の処分が下される。
これは、当局は、「加点方式であって、減点方式と巷で理解されているのは誤り」と言う。(HPでも)だが、
巷において市民が、「減点方式」と理解していることには理由がある。
その理由とは、免許取り消しや、停止は、市民にとっては、自己の不利益となるもので、
不利益に結びつく事由は、”減点”として把握されるのは、道理であるのだ。

そのように、私の理解によるダイエットの減点方式、すなわち
「摂取カロリー側の減」として把握されるべき、にもしっかりとした理由がある。
それも、免許の点数のような「どっちでも実質同じ」といわれるようなそんな理由ではない。

それは、次のとおりの考え方です。

男女も別々、年齢も別々、身長も別々、そして、もちろん体重も(笑)それぞれ別々。
さらには、生活強度も別々。
さまざまな、10人10色たる人々が、それぞれいろいろな生活を送っている。

ここで、これらの様々な人間を50人ランダムに選び、全員皆に一日当たり
同じ一定のカロリー(例えば、2,000カロリー)を取らせて、一定の期間(例えば半年とか)それを続ける。

すると、ある者は体重が減り、ある者は体重が増える。
皆に同等のカロリーを与えているのに、なぜ、体重が増える者と減る者がいるのか?
一体なぜなのかのは明白で、消費カロリーが各々でまちまちだからである。
(ここまではきわめて当然)

この場合において、何がもっとも、各々の消費カロリーの多い、少くないを左右しているのだろう?
私(ちゅか君)の説に反対な方にとっては、実に意外なものが、それこそが最大の原因となっています。

各々の消費カロリーの大小をもっとも左右しているのは、それは、各人の”体重”の大小です。

(ほーら、多くの人は、びっくりしました。
そして、次の瞬間、「そりゃ、そうだろ!、当たり前じゃん!、」となりました。お顔が目に浮かぶようです。。。
( ´_ゝ`))

つまり、同じ2,000キロカロリーを与えて体重が増えるのは、標準体重よりも体重が少ない人。
そして、体重が減る人は、肥満の人。
そして、肥満の度合いが大きい人は、大きい人ほど、減ることになる。

なぜならば、その摂取カロリーで維持できる体重というのが、
それぞれ摂取カロリーごとに決まってくるからです。
それは、消費カロリーというものが体重に比例するということからの、至極当然の帰結。

人体の消費カロリーのもっとも大部分たる基礎代謝とは、
すなわち、36度超の体温×24時間×体重。
体重に比例します。
また、”運動”の消費カロリーですら、これも体重に比例する。

そうです。消費カロリーは、体重に比例する。
「×体重」で消費カロリーのすべて
(”ほぼすべて”、どころか、”完全にすべて!。
なぜなら、熱も動力も体重に比例とは、まさしく”すべて”ではないのか?
それとも、それ以外で消費されるものが、他にあるというのだろうか?)
が把握されるのだから、消費カロリーの大小は、まさしく体重の大小にすべてが架かっている。

ならば。

消費カロリーが多いということは、体重が多いということである。
イコール、
体重を減らすという行為は、消費カロリーを減らすという行為に他ならない。

体重ごとの、消費カロリーの速見表というものがありました。
生活強度による差は、ごくわずか、数パーセント程度の違いがあるのみで、
後は、消費カロリーは体重に正比例。

この表からも歴然で、体重を10キロも、数10キロも減らして、
なおかつ、消費カロリーが減っていないということはありえないことです。

たとえ、運動量を、肥満時の何倍にもしたとしてもです。
運動の消費カロリーすら、体重に比例しているという厳然たる事実の前には。

そうです。
体重を減らして、それなのに、消費カロリーが増えているということは、これはありえないことです。
しかも、それは、体重をたくさん減らせば減らすほど、不可能性は、どんどん高まるのです。

さて、これらの件から、どのように話がつながるのか。
つまり、運動によって消費カロリーを増やした場合であっても、それは、
「摂取カロリー側の減として捉えるべき」という僕の主張とどう関連があるのか、と言えば。

上述のとおり、消費カロリーは、完全に体重にの大小に左右されているという事実の前に、
「消費カロリー」を増やす、なる意図は、まったく意味をなさない。
なぜならば、消費カロリーを増やすためには、体重を増やす以外になく、
消費カロリーを増やすために体重を増やす、ということならば、
そもそも体重を減らす目的からスタートした話に矛盾してしまう。
あべこべの話になる。

ところが、その一方で。

消費カロリーをそれぞれ各々のものとし、そして、
「消費カロリーに対して摂取カロリーを減らす」という考え方をすべてに対して採用するならば。
これは、バラバラに考えずに済む。
あらゆる体重、あらゆる生活強度の人々について、同じ言い方で統一的な話ができる。

そういうわけで、

体重を減らすための方法としては、
「消費カロリーの増」の考え方は、矛盾を生じ、統一ができない面があるが、

「摂取カロリーの減」の考え方は、シンプルで破綻がない。

したがって、「摂取カロリーの減」として、
すべてのダイエットを統一的に把握するという方法をもっとも合理的とするのであります。

【「継続は力なり」の嘘
ダイエットについて通常強調される「継続は力なり」について。

私(ちゅか君)は、これはダイエットの原理を理解していない者の妄言であり、
読者のダイエットの認識をゆがめる元であると、そのように考えています。
たしかに、減量は、効果が出るまでにタイムラグがあるものですが(”初回サービス”以外)、
私の実体験及び他の人の報告(文献・サイト)でも、それはせいぜい”約2週間”ぐらいのものです。
ですから、「半年でも一年でも続けろ。話はそれからだ。」は、完全に誤りです。

「継続は力なり」を主張する者が、誤ってイメージしているのは、次のような感じでしょう。

毎日、貯金箱に100円づつ貯金をして行く。
すると、1ヶ月では、その30倍の金額が貯まり、一年では365倍の金額が貯まる。
長く続ければ続けるほど、金額は累積し、どんどん増えていく。
何年も何十年も経つと、おどろくほどの金額が貯まり、この人はお金持ちになる。

それと同じで、
一日1時間づつウォーキングを続ける。
すると、その消費カロリーに見合った分、体重・体脂肪は減り、毎日続けると、その分の減が累積する。
何年も、何十年も経つと、おどろくほど体重が減ることになり、この人は、スリムな体になれる。と。

貯金の場合は、このとおり、「累積」するという考え方は成り立っていますが、ダイエットの場合には、
この「貯金」のイメージで考えることは誤りなのです。
多くのインターネット上の掲示板等の「回答者」は、すぐ、
「貯金」や「家計」に例えますが、ふさわしくないということなのです。

なぜ誤りなのか。

その理由はまさしく、ゆうべ「そのE」にて述べたことと同様。

体重が減れば、正比例して消費カロリーが減るからです。
基礎代謝の消費カロリー(36度の体温×24時間×体重)が然り、
”運動”の消費カロリー(運動×体重)が然り。
ダイエットの体重減の効果は、決して累積しないのです。

どんな方法で体重を減らそうと、その方法によるカロリー収支に対して、
それに釣りあう体重になれば、その時点で体重は下げ止まり、
そこから先は、毎日ランニングを続けようと、食事制限を続けようと、
それ以上は、1グラムも減りません。
毎日、100円づつ貯金が増えていくというのとは、ぜんぜんに違うのであります。

上記の1時間のウォーキングの例で言えば、
最初(タイムラグがあったとしてもせいぜい2週間)に
わずか、数十グラム(笑)か、数百グラムぐらい体重が減り、
それ以上は、どれだけ続けようが、同じことなのです。
それ以上は、1グラムたりとも体重は減りません。
5年続けようが、10年続けようが、1キロも減らせないのです。

「継続は力なり」は、まったく成り立っていないということになります。

それは、体重を増やす場合にも同じこと。
ある人が、一日2,000キロカロリーを摂取していて、それによって、ある一定の体重を維持しているとする。
この人に対し、一日5,000キロカロリーを取らせた。
一日あたり3,000キロカロリーも増えていることになる。

貯金ならば、毎日3,000円づつ貯金して行ったならば、
貯金を長く続ければ続けるほど、累積してどんどん増えて行くだろうが、
体重の場合は、どんどん増え続けることはない。
体重が増えれば、正比例して消費カロリーが増えるので、
ある程度まで増えれば、この5,000キロカロリーでカロリー収支がバランスすることになり、
その地点で体重は”維持”され、グラフの線は水平になります。

”家計”に例えたイメージとしては。

「貯金」のイメージではなく、「累進課税」のイメージです。
累進課税がもっとも強化されたというそういう空想上の社会制度のイメージで、
どんなに収入を増やそうが、手元には、最低限の生活に
必要な金額しか残らない、というそのようなイメージ。

このように、「継続は力なり」は、ダイエットの場合では完全に誤りなのです。

それでは、このような誤りが喧伝されていることには、どのような問題や害があるのでしょうか。

「結果が出ない」理由を、「方法が間違っている」ことだと
気づかせるチャンスを、ダイエット挑戦者から奪うことになるという問題です。

すでに、公的パンフは、識者の著書にもあきらかなとおり、
元々、運動で消費できるカロリーは微々たるもので、体重を減らす効果は、”ほとんどない”のです。
そして、ウォーキングや、ランニングや、水泳などをして、
これによって、何キロも何十キロも体重を減らせることが可能であると、
そのように誤った意識でいる者がいたとしたら、
「体重を減らす目的で運動をするのは誤りであり、
それらで、何キロも体重が減るということはありえない。」ことを指摘する必要があるのですが、
「継続は力なり」なるデマによって、これが阻まれる。

自分に効果が出ないのは、期間が短いからだ。
長く結果を待つという忍耐が自分に足りないのは、これは自分の罪である、と、そう思わされる。

そうして、この者は、1年でも2年でも続ければ、やがて効果が出るはず、
とにかく続けよう、というそういうつもりになってしまう。
そして、この者を待ち受けている運命とは?その結末は?
苦心して長く続ければ続けるほど、ますます結果には失望させられることになる。

決して報われない労苦を強いられるとは、人間にとって何という悲劇であろうか。
これは、笑えないことです。
 (つД`)

【「筋肉を増やす」云々はデマ】
ここまで長文をじっくりお読みになった読者の皆さんは。

まあ、私(ちゅか君)のことを、「トンデモ」だとか「バカ」だとか呼んでいた方を含めて、

「もしかして、万事すべてがコイツの言うとおりなのかも知れない。」

「ひょっとして、ひょっとして。
『トンデモ』であり、『バカ』であったのは、自分たちの方であったのではないか?」

と、そろそろ、そう思い始めてきました。
( ´_ゝ`)
どうです?
自分が信じていた世界が崩壊していくという感想は、いかがですか?
はじめは、非常に不安かも知れないですが、そうやって、人間は賢明になり、進歩していくのです。
たかがダイエットの話題で(失礼)、これだけの体験ができるなんて、
カリスマのブログでなければ味わえないことですよ!
( ´_ゝ`)

次のお話は、ご質問ご指摘が多い「筋肉」のことです。

ダイエット(減量)のことについて、「継続は力なり」が、非常に問題のあるデマであることは、
先の「そのF」で述べたところですけれども。

「筋肉」を増強させるという場合については、
長期間かけて日々の効果を累積させるという方法が不可欠な模様ですね。
これは、僕も否定しません。

というか、僕は、ダイエット(減量)のカリスマではありますが、肉体鍛錬の方は専門外なのです。

そうは言っても、実は、肉体鍛錬にはまったく興味がない、わけではありません。
なにせ、「ブルワーカー」(バネのついた棒状のトレーニング器具)をここしばらく毎日やっているぐらいです。
ですので、このテーマについては、逆にむしろ、読者の方のご指導を仰ぎたいですね。

ですが、「体重を減らす目的で」、「そのために、筋肉を増強させる。」というのは、
これは、誤りであるということは、改めて僕は強調します。

体重を減らすことと、筋肉を増強させることは、これは同時にはできません。
かねてから、僕もそのように考えてきたのですが、
これは、肉体鍛錬に詳しい、その方面のマニアの方が、
初心者へのアドバイスとしておっしゃっていることと、一致しています。

分野がそれぞれ別であっても、
客観的で謙虚に、事実と理屈を正しく把握して物を自分の頭で考えるという人は、真実に必ず行き当たり、
そして、行く道が違っても、たどりつく真実は同じ、という、そういう好例ですね。

繰り返しますが、体重を減らしながら、筋肉を増やすということは、これは同時にすることは不可能であります。

なので、肥満でゼイ肉だらけの人が、スリムで筋肉が豊富な肉体に変わりたい、という場合には、
まず、目標体重を何キロも下回るぐらいまで体重を減食で落としておき、
そして、その後に、たくさん食べながら、トレーニングをし、
体重を増やしながら、筋肉をも増やす、と、そういう2段階の方法しかないのです。

そして、これは、肉体鍛錬に詳しい、そちらの方面のマニア
の方が、初心者に指導することと、一致していることであります。

ここまでは、すでに、僕のブログで述べていたことと重複ですが、この先。

筋肉を増やしたいという話は、これ自体はナンセンスな話では決してないと理解しますが、
「体重を減らす目的で」となれば、話は別。

従来言われていることは、次のとおりの理屈です。

*************
筋肉は、消費カロリーが多いから、筋肉を増やせば、消費カロリーが増える。
体重を減らすためには、消費カロリーを増やす必要があるのだから、
体重を減らすためには、筋肉を増やす必要がある。
従って、ダイエットのためには、筋トレは不可欠である。
**************


ん?どこかで、似た文章に見覚えがありますね。
( ´_ゝ`)
そうです、昨日書いた「そのE」で矛盾した話として言いました、
「体重が多ければ、消費カロリーが多い。
ゆえに、消費カロリーを増やすためには、体重を増やす以外にない。」と、そっくりそのままのことです。
ゆえに、ダイエットのために筋トレ、は、そもそもから言って、矛盾した話になります。

さらにその又そもそもが、
この「体重が多ければ、消費カロリーも多い」という事実である当然の話が、
それがゆがめられてスタートした誤解が、
「筋肉」がカロリーを消費し体重が減るという理屈ではないのか、という危惧を、私はずっと持っています。

「体重」と「筋肉」が置き換わって述べられたという誤り。
体重が多い=悪、カロリー消費=善、という決め付けが、表現をゆがめてしまい、誤解がスタートした。。。と。

その証拠に、
「筋肉」がカロリーをより多く消費するという話のデータなり、根拠なり、それを検証したものに、
一切お目にかかったことがないのです。
もし、筋肉がカロリーをたくさん消費するというそれが、本当に事実なのだとすれば、
筋肉がどのぐらい多ければ、どのぐらい消費カロリーの差があるものなのか、
それがあきらかに判明しているはず。もし、そうならば、ずいぶんダイエット者の参考になるであろう。
身長ごとや、体重ごと、生活強度ごとの、カロリーの早見表はすでに作られていていつでも参照できるが、
体脂肪率により、大幅に違うはずの、カロリーももし事実だというのならば、
とっくに早見表で表せられていなければならないはずである。
ところが、探してもそんなものは、出てこない。

やはり、これは、デマであったと、そう結論されてしまうわけです。

さらにまたまた。
(以下は、既出でない新しいことですよ。)

万が一、デマではなかったとしても。
筋肉の多い少ないによって、同じ体重であっても消費カロリーが大きく違うというのが、
仮に本当に事実であったとしても。

それでも、「体重を減らす目的で筋肉を増やす」は、これもまた、ナンセンスの極みなのです。

次のことを考えてくだされば、理解されます。

身長は、個人差がずいぶんあるものです。
そして、身長あたりの標準体重は、早見表で表されているので明白であり、
もちろん、身長によって、標準体重がずいぶんと違います。
標準体重の違いが大きいということは、標準的な摂取カロリーというものも、
身長当たりで、ずいぶん全然違う、ということになる。
そしてこれは、実際に明白。

ならば。

「身長が多いということは、消費カロリーが多いということである。
従って、体重を減らすためには、身長が高くなければならない。
ダイエットのためには、身長を伸ばすことが不可欠である。」

と、そう結論されねばならぬはずである。
ところが、こんなバカな話をする者は、さすがいませんね。

身長は、個人差があって然るべきであり、「体重を減らす」目的で
それをどうこう言ったりやったりするべきものでは決してないからです。

これと同じ理屈が、「筋肉」の場合にも適用されるべきなのです。
そうです。
筋肉量は、個人差がある。
そして、その個人差はあって然るべきものであるのです。
いかに、体重の増減をそれが左右するのだとしても、(私は、それ自体がまず”否”と思っているのだが)
その意図で云々するべきものとは、違うでしょう、と。

【まとめ】

私(ちゅか君)が、これまで繰り返し強調してきた事項、すなわち
「運動の減量効果は、完全にゼロ」
「体重を減らす唯一の方法は、だたひとつ、”減食”のみ」
これは、厳然たる事実であり、
ダイエットを志す者は、すべからく肝に銘ずるべきことであること。

その論拠は、
「運動の消費カロリーは多くないという事実」
「消費カロリーと摂取カロリーは、そもそもバランスして然るべきであり、
消費カロリーの増など、これは、たちまち相殺されて失われるものであるという現実」
「『消費カロリーを増やす』などという方法論は、
そもそもから考えて、まったく意味を成さないことであること。
(ここの考察に、分りにくい長文を費やしましたが)」
等々々です。

さて、私(カリスマ:ちゅか君)は、この問題(運動派のぶった斬り)について、
自分に与えられた使命として、言うべきことを、すべて言い尽くしました。
読者の皆さんは、果たしてどうなさるのか?

私を信じて、ダイエットの真実に目覚めるか、
なお、根深く広められたデマを信じて、迷い続けるのか。

すべては、あなた方ひとりひとりの責任において、あなた方ひとりひとりに委ねられています。(笑)

以上がカリスマ・ちゅか君の主張になるわけだが、
要点を簡潔にまとめてみると、次のようになる。

●「運動そのものには、さほど減量効果がない」ということは、
  多くの識者が既に述べている、明らかな事実である。
●その一方で、「運動で痩せよう」という声もまだまだ多く、
  こうしたデマが未だに蔓延しているのは嘆かわしい限りである。
●「運動=労苦=善」「楽=悪」「続けなければ効果がない」といった
  世間一般の認識はオカルトな精神主義である。
●こうしたデマやオカルトは、
  減量したいが何らかの事情で運動ができない人間や、
  運動をやりたくない人間に減量の断念を強いる罪深いものである。
●運動のメリットばかりが取り上げられているが、そのリスクについては
  充分に取り上げられておらず、未だ不十分な認識のままである。
●消費カロリーと摂取カロリーは、平常時ではバランスしているため、
  運動しながら摂取カロリーを充分にコントロールすることはできないし、
  長期的に運動を続けても減量効果は見込めない。
●ダイエットにおいては、体重ベースによる
  基礎代謝や生活代謝の影響の大きさを重要視すべきである。
  個々の生活強度や運動による「生活代謝」は僅かなものだ。
●運動による減量効果は、体重減による基礎代謝量の減少に対して
  減食を以て対応した結果だと解釈すべきである。
●減食で摂取カロリーを減らす方法は、論理的にシンプルで破綻が無く、
  どのような人にも勧められる合理的な方法である。
●『筋肉量の増加で基礎代謝が上がる』という話は根拠が薄く、
  よしんば事実であってもナンセンスな話でしかない。

前述の「ダイエットのための運動は効果なし」と、今回の「大長文」を併読した上で、
カリスマ・ちゅか君の運動否定論をこちらにまとめさせて頂いた。

   カリスマ・ちゅか君の「運動否定論」要旨まとめ

これで、長文に目を滑らせる必要もなく、カリスマの理論を知ることができるだろう。
あとは煮るなり焼くなり、読者の皆さんのお好きにどうぞ。


さて、この大長文。
私の考える論点は、次の6つである。

●文献の恣意的な引用
●「運動のリスク」を考える
●消費カロリーと摂取カロリーのバランス
●カリスマダイエットの「普遍性」
●「継続すること」の意味とは
●知識や理論に振り回される危険


このうち「文献の恣意的な引用」は、大長文発表後にいくつかの動きがあったため、
それらを含めて一項を設けて取り上げようと思う。

まずは、残りの5項目に関して分析と解説をさせて頂く。

(カリスマに倣って)
乞う、ご期待!!


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